男子中高生がなりたい職業、1位は「国家公務員・地方公務員」 安定志向が浮き彫りに
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LINEヤフーは1月、全国の中学生と高校生の男女を対象に、なりたい職業やその理由、「大人になること」のイメージについて調査を行い、結果を発表した。調査は2023年11月に、スマートフォン専用のリサーチプラットフォーム「LINEリサーチ」で実施。1047の有効回答を得た。
なりたい職業は、「国家公務員・地方公務員」が男子中学生と高校生の男女で1位、女子中学生では3位だった。なお女子中学生の1位は「教師・教員・大学教員」で、安定志向が浮き彫りになった。(文:國伊レン)
中高生の4割が「大人は生活するのが大変そう」
「国家公務員・地方公務員」を選んだ理由を見てみると、「収入が安定している(中3男子)」や「安定しているイメージがある(高3女子)」など、やはり公務員ならではの安定性に魅力を感じているようだ。
一方で2位以下はばらつきがある。男子中学生では2位が「スポーツ選手」、3位が「YouTuberやVtuberなどの動画投稿者」となっている。女子中学生の2位は「歌手・ミュージシャン」、3位は前述の通り「国家公務員・地方公務員」だった。男子高校生の2位は「システムエンジニア・プログラマー」、3位は「医師」。女子高校生の2位は「看護師」、前年の同調査で9位だった「心理カウンセラー・臨床心理士」が3位にランクインした。
「大人になること」のイメージについての設問では、中学生全体では1位は「忙しそう」で51.4%、2位は「疲れそう」で46.5%、3位は「生活するのが大変そう」で44.9%。高校生全体では1位は「義務や責任が増えそう」で54.6%、2位は「忙しそう」で46.7%、3位は「行動範囲が広くなりそう」で46.1%となり、不安が色濃く反映されている。
「生活するのが大変そう」と回答した割合は高校生全体でも40.3%に上っており、約4割の中高生が将来の生活に不安を抱いているようだ。こうした背景が職業に「安定性」を求めることに繋がり、公務員人気に繋がったとみられる。
一方で、将来の生活に対し希望を抱いている中高生も少なくない。中学生の42.3%が「今よりも自由になれそう」、高校生の38.4%が「好きなことができるようになりそう」と回答している。大人になると義務や責任が増える一方で、自分の意志で行動する機会も増えると前向きに考えている中高生もいるようだ。
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