企業の6割が求職者の選考辞退に悩み 面接直前のドタキャンも多発
エン・ジャパンは1月16日、選考辞退に関する調査結果を発表した。調査は2019年11〜12月にネット上で実施し、同社運営「engage」を利用している企業1851社から回答を得た。
選考辞退に悩みを感じていると回答した企業は60%で、感じていない企業(26%)を大きく上回った。選考辞退が増えた企業は53%で、減った企業は4%に留まった。
対策としては「書類選考後、通過者への連絡を早くする」選考辞退について悩みや課題を感じている企業に、どのタイミングで辞退が起きたかを聞いた。最も多かったのは「内定後」(60%)で、次いで「面接前日・当日のドタキャン」(50%)。なおドタキャンした応募者から連絡がなかったと回答した企業は88%にのぼる。
応募者が辞退した理由1位は「他社で選考通過・内定を獲得した」(70%)だが、2位は「連絡がつかず、聞けなかった」(36%)となった。3位以降、「希望する給与・待遇ではなかった」(22%)、「特に理由は聞いていない」(16%)、「家族による反対」(14%)と続く。
選考辞退の対策をしている企業は26%で、対策をしていない(64%)が大幅に上回った。行っている対策としては「書類選考後、通過者への連絡を早くする」(74%)、「面接日程を複数を送り、選択できるようにする」(66%)、「応募者に今後の選考の流れやお礼をメール」(64%)が多い。具体的には、
「書類選考後、通過者に対しては応募当日に結果通知するようにしたところ、面接設定率が大幅に改善した」(サービス関連)
「入社を迷っている応募者と、電話でこまめにお話した。質問事項にも都度応えるようにしたところ、複数社で内定があった中、当社を選んでくれた」(その他)
「内定者と、既存社員や社長とのランチ懇親会を行ない、入社後のイメージや社内の雰囲気を伝えるようにしたところ、内定承諾率が上がった」(IT・情報処理・インターネット関連)
といった声が寄せられた。
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