“サードハンドスモーク”に対する苛立ち
更衣室だって3密状態なのです。
たばこのけむりに乗って、有害な成分が浮遊します。副流煙がもたらす健康被害は喫煙者の周辺で起こる。
実はみなさんもサードハンドスモークを強いられるのです。
たばこの有害物質はいろいろな場所や部分に付着します。
たばこを吸った人の髪の毛や衣服は無論であって、からだに有害物質を纏いつつ、周囲に撒き取らすのが残留受動喫煙・三次喫煙、“サードハンドスモーク”です。(※1)
【関連記事】イタチごっこはもう止めましょう…ミスマッチな喫煙室
昭和時代はたばこを吸う女性を特別視する様な慣わし(?)みたいなものがあった。現代はジェンダー社会です。
喫煙する人に男女の差別意識などありません。
もし授乳室を利用するママが喫煙者だったら・・・。
あの狭い空間で残留受動喫煙、サードハンドスモークに赤ちゃんも襲われると思うと、可哀そうでやるせない思いに駆られるのです。「乳飲み子を抱えるママが、たばこを吸うなんて・・・。」と思ってはいけません。だって生まれたばかりの赤ちゃんを産み落としたままで、それっきりで放置するとか、熱湯を浴びせて虐待し、尊い命を奪ってしまったりする母親がいるご時世ですから。
新型コロナの感染拡大を阻止するために、吹奏楽団(ブラスバンド)の活動も自粛されました。それと同様に、オーケストラの演奏者、特に管楽器奏者に喫煙者が居たとしたら・・・。トランペットやトロンボーンなどのベルの開口部やマウスピースの横から、たばこのニオイが吹き出てしまうのか?
音楽大学を卒業したOBよりもOGの方が圧倒的に多いにもかかわらず、今までオーケストラを構成する男女の比率は断然男が多かった。そこで女性だけで編成されたオーケストラが結成されて演奏会が開かれたそうです。(※2)たばこをどこかで吸って来た人が、職場に戻って来るだけで不快に感じてしまいます。たばこのけむりが見えなくても、吸わない人はしっかりとサードハンドスモークによる臭いで分かるのです。非喫煙者が抱きたくもない余計な感情が、仕事の効率や人間関係などに悪影響を与え兼ねません。
演奏中も然り。パフォーマンス(プレイ)に集中しなければなりませんよね。
先日禁煙場所のはずなのに、たばこのニオイを強烈に感じる部屋がありました。それは更衣室です。やっぱりあのたばこのニオイがするのです。とにかくビックリでしたね。
概して更衣室は狭い。なので、嗅覚による不快感だけでなく、有害物質の浮遊による不健康な密なる空間が創られる。たまったものではありません。
同じ更衣室をみんなが利用します。たばこを吸おうが吸うまいが、無差別にサードハンドスモークに見舞われたのです。
だから言いたい。
紙巻きたばこの喫煙率が20%を切った世の中に於いて、頑なに喫煙所を設置し続ける職場がある。
だったら、アンチスモーカーの権利を守るために、嫌煙者用更衣室を増やしてもらいたい。
とは言っても、喫煙所の撤去に気が回らない人間が、わざわざ嫌煙者専用の更衣室を設けることに本腰を入れて検討するなんてあり得ないでしょう。
やっぱり非喫煙者がサードハンドスモークから身を守る方法は、一時期の新型コロナ対策、「密閉」「密集」「密接」の【3密】を無くすことなのでしょうか?
一番良いのは、たばこを吸う嗜好を変えてもらうことですけどね。
【出典】
(※1)日本健康マスター検定公式テキスト 増補改訂第2版 やっぱり禁煙
(※2)2022年12月9日 日本経済新聞
私は10年以上前にすんなりと禁煙できました。意外とうまくいくものですよ。
昭和の頃と違って仕事の仕方が変わりました。自由な環境の下、時間をアレンジできるようになった方も多いのではないでしょうか。イライラしたらジョギングの時間を作るとストレスが解消されて清々しくなります!
不健康な因習を、自分にとって画期的な行動に変えてみませんか?
健康習慣の定着〜生産性の向上につながりますよ!
【参考】
(※1)2021年10月21日 読売新聞 26面
(※2)健検テキスト増補改訂版 喫煙は最大の死亡要因
[文:健康わくわくサイト]
※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。
株式会社SOily 代表取締役 岡本 頼幸
幼少時代から生命の不思議に取り付かれてきました。
生体の分化発生の不思議を研究 〜 免疫検査を通しての患者様への想い 〜 医療・健康機器のユーザー様から頂いた奉仕の心・・・。
これらのことから医療・健康の大切さを、長年にわたって実感して参りました。
今、予防医療というポピュレーションストラテジーが重要になっています。
更に「競技スポーツ」に「健康スポーツ」という親しみ易い概念も取り入れようとしています。
みなさまが人生の目的を達成するために大切な、「健康」についてのトレヴィアをお届けしたいと思っています。
みなさまの目となり耳となりそして足となって得た豆知識を、私の経験を交えてできるだけ分かり易くお伝えできれば幸いです。
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