【高校受験2018】北海道公立高入試<理科>講評…やや難化
リセマム2018年3月6日(火)20時37分
2018年度 北海道公立高校入試<理科>講評
平成30年3月6日(火)、平成30年度(2018年度)北海道立高等学校入学者選抜の学力検査が実施された。リセマムは、練成会の協力を得て、学力検査「理科」の講評を速報する。このほかの教科(全5教科)についても同様に掲載する。
◆<理科>講評(練成会 提供)
例年通り大問5題の出題となった。物理・化学・生物・地学の各領域の配点は15点ずつである。大問1で各領域からの小問を出題することで幅広い知識が問われている。
大問2~5は実験や観察に基づいて必要な情報を整理するとともに、実験結果を予想する科学的思考や洞察力が試された。昨年度と比較して計算問題が19点分から25点分、完全解答も28点分から30点分と増加しており、平均点は昨年より下がることが予想される。
大問1は小問集合で設問数と配点は昨年と同様14問、合計18点だった。基本的な用語やあらかじめ数値が与えられている計算問題が出題の中心となるため、確実に得点に結び付けたい。
大問2は地学領域からの出題だった。問1では時間の経過とともに変化する気温や湿度から水蒸気の量を把握し、水滴ができる条件を見つけ出すために実験データを分析する力が求められた。問2(1)温暖前線の接近に先がけてあらわれる巻雲についての知識が求められるなど一歩踏み込んだ内容だった。
大問3は化学領域のイオンと中和に関する出題で一見標準的な難易度だが実験文がやや複雑なため問題を解く際、印をつけたり要点を書き込むなどの工夫が必要になる。特に問2(1)は完全に中和するまではイオン数が陽イオン、陰イオンとも変化しない点に気付くために具体的にイオン式を書きながら解き進めることが重要になる。
大問4は生物領域から刺激と反応が出題された。問2(2)音が聞こえた後、ストップウォッチを押すのにかかった時間は2人で実験を行っていることを考慮する必要がある。(3)実験を行う人数が4人に増えた場合、1回目の計測では4人中2人が実験に慣れていないため計測時間が増え、5回目の計測では4人とも計測時間が短くなる。このように実験のねらいを正確に理解することが、条件の異なる実験に対応するカギとなる。
大問5は物理領域から浮力について出題された。問1(4)力のつりあいは2力の間の角度が120度となる特殊な例である。問2物体を水中に沈めたときのばねばかりの示す値は難問だった。物体の向きを変えると水面からの深さが同じでも浮力のはたらき方が異なる点に気付かなくては正答を導くことはできない。
--
このレポートは平成30年3月6日(火)に速報として練成会により作成されたもの。
協力:練成会
◆<理科>講評(練成会 提供)
例年通り大問5題の出題となった。物理・化学・生物・地学の各領域の配点は15点ずつである。大問1で各領域からの小問を出題することで幅広い知識が問われている。
大問2~5は実験や観察に基づいて必要な情報を整理するとともに、実験結果を予想する科学的思考や洞察力が試された。昨年度と比較して計算問題が19点分から25点分、完全解答も28点分から30点分と増加しており、平均点は昨年より下がることが予想される。
大問1は小問集合で設問数と配点は昨年と同様14問、合計18点だった。基本的な用語やあらかじめ数値が与えられている計算問題が出題の中心となるため、確実に得点に結び付けたい。
大問2は地学領域からの出題だった。問1では時間の経過とともに変化する気温や湿度から水蒸気の量を把握し、水滴ができる条件を見つけ出すために実験データを分析する力が求められた。問2(1)温暖前線の接近に先がけてあらわれる巻雲についての知識が求められるなど一歩踏み込んだ内容だった。
大問3は化学領域のイオンと中和に関する出題で一見標準的な難易度だが実験文がやや複雑なため問題を解く際、印をつけたり要点を書き込むなどの工夫が必要になる。特に問2(1)は完全に中和するまではイオン数が陽イオン、陰イオンとも変化しない点に気付くために具体的にイオン式を書きながら解き進めることが重要になる。
大問4は生物領域から刺激と反応が出題された。問2(2)音が聞こえた後、ストップウォッチを押すのにかかった時間は2人で実験を行っていることを考慮する必要がある。(3)実験を行う人数が4人に増えた場合、1回目の計測では4人中2人が実験に慣れていないため計測時間が増え、5回目の計測では4人とも計測時間が短くなる。このように実験のねらいを正確に理解することが、条件の異なる実験に対応するカギとなる。
大問5は物理領域から浮力について出題された。問1(4)力のつりあいは2力の間の角度が120度となる特殊な例である。問2物体を水中に沈めたときのばねばかりの示す値は難問だった。物体の向きを変えると水面からの深さが同じでも浮力のはたらき方が異なる点に気付かなくては正答を導くことはできない。
--
このレポートは平成30年3月6日(火)に速報として練成会により作成されたもの。
協力:練成会
Copyright (c) 2018 IID, Inc. All rights reserved.
「理科」をもっと詳しく
「理科」のニュース
-
【新NISAにも役立つ】小型株集中投資の達人が教える…「少額投資」に向いている銘柄の「1つの特徴」5月19日6時0分
-
理科大、バニラの香りの主成分「バニリン」を生成する酵素の開発に成功5月17日22時11分
-
オンライン英会話ENC/GNA会員れいなさん この春東大理科三類みごと現役合格!5月17日18時0分
-
【高校受験】小5-6対象「未来診断テスト」7/6…早稲アカ5月16日18時15分
-
小学生向け体験型ワークショップ 「D-SciTechプログラム〜未来のエンジニアのために〜」を6月よりスタート!(東京電機大学)5月15日15時16分
-
科学する心を磨く「第27回数理科学コンクール」参加者募集!5月14日18時16分
-
【ホテル椿山荘東京】知的好奇心をくすぐるステイプランで、今年の夏はご家族と特別な体験を 東京理科大学の教授から学ぶ「夏の星空ステイ」ペルセウス座流星群の極大に合わせ期間限定でご提供5月14日17時46分
-
quantumと東京理科大学インベストメント・マネジメント社、世界に資するディープテックやハイサイエンスのスタートアップを創出するインキュベーション施設の共同運営を開始5月13日17時16分
-
LED TOKYOと岡山理科大学が、次世代通信技術の共同研究を開始5月9日13時16分
-
理科大、腸内細菌の代謝産物「エノン脂肪酸」が抗炎症作用を持つことを発見5月8日18時4分