「友禅流し」の地・金沢では鯉のぼりも川に流すらしい きっかけは「大人の事情」だったけど...
Jタウンネット2024年5月1日(水)17時0分
5月の端午の節句を目前に、空を舞う鯉のぼりを見かけた人もいるだろう。
しかし、鯉というのは本来水の中を泳ぐもの。ならば鯉のぼりが泳いだっていいじゃない!
そんな考えのもと、空ではなく川の中から人々の目を楽しませてくれる鯉のぼりもある。
その1つが、毎年の端午の節句のシーズンに石川県金沢市の浅野川で行われる「鯉流し」だ。
浅野川鯉流しは、地元の地域団体に所属するボランティアメンバーで構成された実行委員会によって運営されている5月の恒例行事。
2024年4月19日、Jタウンネット記者が同委員会の会員に話を聞いたところ、地域の賑わいを創出することを目的に、観光イベントとして始まったという。
「長年続けている、全国的にも有名になりつつあるイベントです。2024年は22回目として、5月4日に開催します」(実行委員)
川に流す鯉のぼりの数はおよそ250匹。5月3日から準備を始めて翌4日の朝から"放流"し、15時頃から撤収作業を開始する予定だ。
「友禅流し」からヒントを得た
なぜ浅野川では鯉のぼりを「ながす」ようになったのか。
実行委員によると、浅野川で鯉のぼりの掲揚を始めるとなった当初は、「大人の事情」で川にワイヤーを張ることができなかった。
「そこで、友禅流しが行われている場所ということもあり、川に鯉を流してみたのが浅野川の『鯉流し』の始まりらしいです」
金沢市を代表する伝統的工芸品である「加賀友禅」。その制作の過程で生地を洗うために川に流す「友禅流し」の光景は、金沢の冬の風物詩として有名だ。加賀染振興協会公式サイトによると、現在も数軒の染屋が浅野川で作業を行っているという。
「鯉流し」はそんな地元ならではの景色からヒントを得たアイデアだったのだ。
浅野川で見られる2つの季節の風物詩、見比べてみるのも面白いかもしれない。
「鯉のぼり」をもっと詳しく
BIGLOBE旅行 都道府県民限定プランのご紹介♪
「鯉のぼり」のニュース
-
今日はこどもの日 鯉のぼりはどのくらいの風速で泳ぐ?5月5日8時0分
-
北日本は鯉のぼりが勢いよく泳ぐ強風 札幌などで風速20m/s超を観測5月3日13時45分
-
「鯉のぼり」活躍するのは空だけじゃない 3日3晩も泳ぎ続ける山口・佐波川「こいながし」5月2日17時0分
-
圧巻!無数の鯉のぼりが空を泳ぐ春の風物詩「杖立温泉鯉のぼり祭り」開催中 伝統漁法が体験できる「観光うたせ船」の操業が今年も開始5月1日17時16分
-
「友禅流し」の地・金沢では鯉のぼりも川に流すらしい きっかけは「大人の事情」だったけど...5月1日17時0分
-
生まれたきっかけは〝やさしさ〟 高知・仁淀川「紙のこいのぼり」が水の中を泳ぐワケ4月30日17時0分
-
【さすが高知】鯉のぼりと一緒に「カツオ」も活躍 黒潮町で5年ぶりに空を舞う4月29日17時0分
-
茨城・竜神峡の空に1000匹の鯉が舞う! 大吊り橋と並んで泳ぐ〝群れ〟が生まれた意外な理由4月28日17時0分
-
東京タワーの「鯉のぼりの群れ」には1匹だけ〝違う魚〟が紛れているらしい あなたは見つけられるかな?4月27日17時0分
-
菖蒲湯と鯉のぼりで日本文化の魅力を再発見! 天然温泉こまき楽の湯によるこどもの日特別イベント開催のお知らせ4月27日14時46分