新社会人が感じた入社後ギャップ1位「残業が多い」、2位「給与が少ない」、3位「希望する仕事ができない」
マクロミルは5月30日、「新社会人に関する定点調査」の結果を発表した。調査は5月にネット上で実施。今年4月に社会人になった、全国22〜25歳の会社員・公務員200人(男性100人、女性100人)から回答を得た。
就職先を選んだポイントは「仕事内容」(41%)が最も多く、次いで、「勤務地、立地」(35%)、「業種」(33%)だった。「入社前後の就職先に対するイメージギャップ」を聞くと、「大きなギャップがあった」(9%)、「ややギャップがあった」(42%)と、51%がギャップを感じていることが明らかになった。入社先のギャップに関する回答は2011年の調査から設けていて、2017年と並び最も高いスコアとなっている。
「有休を取得しづらい」過去最低 働き方改革の成果か
具体的なギャップで最も多かったのは「残業が多い」(35%)で、以降、「給与が少ない」(22%)、「希望する仕事ができない」(20%)と続く。「残業が多い」と感じている人の割合は2014年の40%をピークに減少傾向だったものの、2017年から再び増加している。
4月から施行された「働き方改革関連法」で有給休暇の取得が進んでいるのか、昨年4位だった「有給休暇が取得しづらい」(21%)は9位にランクダウンした。過去9年間で最も低い順位だった。
賃金体系について、年功序列型と能力主義型のどちらを希望するか聞くと、34%が年功序列型、42%が能力主義型を希望した。今の就職先での勤務は「定年まで」(40%)を希望する人が最多だったが、「好条件の職場があれば転職したい」、「いずれは転職したい」など、転職を考えている人も39.5%と、同程度いた。
上司・先輩から来るSNS申請「困るが受け入れる」最多
職場の上司・先輩との飲み会への参加意向を聞くと、「なるべく参加したい」(47%)「参加したい」(18%)と、65%が参加の意向があることがわかった。参加したいと思う理由は、1位が「職場の人間関係を円滑にできるから」(74%)、2位が「仕事や社内の情報収集ができるから」(40%)、3位が「仕事の上での参考になる話が聞けるから」(37%)だった。
「職場の人から来るSNSの申請に対する気持ちや対応」を聞くと、上司・先輩については「困るが受け入れる」(52%)が最多だった一方、同期では「嬉しいので受け入れる」(56%)が最も多かった。
プライベートで会社の人とコミュニケーションを取る必要があると思うか聞いた。同期に対しては53.5%が「必要だと思うし、負担は感じない」と答えた一方、上司・先輩に対しては54%が「必要だと思うが、負担を感じる」と答えている。
実際にプライベートでコミュニケーションを取ることがあるか聞くと、上司・先輩とは「ない」(65%)人が最多だった一方、同期では「食事や飲みに行く」(53%)が最多だった。
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