日本書紀にも書かれた「吉兆」現る 大船の植物園で超絶珍しい「双頭蓮」が開花【追記あり】
蓮の花が開く季節となった。早朝に美しい花を開き、午後には花びらを閉じてしまう。また数日のうちに散ってしまうと言われる貴重な花だ。
2021年7月5日、次のようなツイートが投稿され、話題となっている。
双頭蓮が開花しました!双頭蓮とは1本の茎から2つの花をつけることで極めて稀なことです、古くから吉兆のこととして捉えられておりました。ハスは1輪につき3〜4日間開花し散ってしまいます、天候によっては早まる可能性もありますのでぜひお早めにご覧ください! #双頭蓮 #ハス pic.twitter.com/ppJWApDRsP
— 日比谷花壇大船フラワーセンター(公式) (@fcofuna) July 5, 2021
双頭蓮(そうとうれん)が開花したという知らせである。なんとも美しい蓮の花の写真だ。
「双頭蓮とは1本の茎から2つの花をつけることで極めて稀なことです、古くから吉兆のこととして捉えられておりました」というコメントが添えられている。投稿したのは、神奈川県鎌倉市にある植物園「日比谷花壇大船フラワーセンター」の公式アカウント(@fcofuna)だ。
コメントは、「ハスは1輪につき3〜4日間開花し散ってしまいます、天候によっては早まる可能性もありますのでぜひお早めにご覧ください!」と続いているが、投稿主も相当興奮しているようだ。
Jタウンネット記者は、7月6日、「日比谷花壇大船フラワーセンター」に電話して、話を聞いてみた。
50年から100年に1度の「吉兆」?
Jタウンネットの取材に応じたのは、「日比谷花壇大船フラワーセンター」の広報担当者だった。
「今回、双頭蓮が咲いたハスの品種名は、紅鷺(べにさぎ)といいます。
当園は開園以来60数年となりますが、双頭蓮が咲いたのは、初めてのことです。
50年から100年に1度あらわれるという、突然変異ということです。何万株に一輪咲くかどうかという、大変珍しい花だということです。日本書紀に登場し、当時『吉兆』とされた、とも伝えられています」(日比谷花壇大船フラワーセンター」広報担当者)
ツイートにあった通り、蓮の花は3〜4日で散ってしまう。天候によっては早まる可能性もあるそうだ。
今回の双頭蓮も、7月8日から9日が見納めかもしれない、「ぜひお早めにご覧ください」ということだ。
「日比谷花壇大船フラワーセンター」は、7月の土日祝日と13日〜16日、8月7日は「ハスの早朝開園」として、通常の開園時間より2時間早い午前7時から入ることができる。
場所はJR東海道線・横須賀線の大船駅西口(大船観音側)下車、徒歩約15分。「蓮サイダー」「蓮の実甘納豆」「はすの実クッキー」などのお土産グッズもあるそうだ。
(7月7日11時30分編集部追記)
記事を公開した翌朝、「日比谷花壇大船フラワーセンター」広報担当者から、双頭蓮の花が散ってしまったという連絡があった。
公式アカウントからも次のようなツイートが投稿された。
今朝、双頭蓮の花が散り花托だけが残りました。短い間ですが楽しませてくれてありがとう #双頭蓮 #ハス pic.twitter.com/CxGBAdOzAV
— 日比谷花壇大船フラワーセンター(公式) (@fcofuna) July 7, 2021
残された「花托」を見るのも一興かもしれない。双頭の花托もなかなか素敵だ。
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