一日に2度来店する人も！？ 田端の超人気店『動坂食堂』で至極の「ミックスフライ定食」を食べてきた

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●70年以上愛される田端で超絶人気と噂の定食屋『動坂食堂（どうざかしょくどう）』で「ミックスフライ定食」を実食！ その美味しさの秘密と、長年愛され続ける理由とは？

　街の定食屋さんというものは実にありがたいものです。昼でも夜でも、好きなおかずをご飯と味噌汁と一緒に楽しめて、アットホームな雰囲気にも癒されます。

　東京都内にも、オフィス街や学生街、大きな駅の近くには古くからそこに根付く定食屋さんが多数ありますが、今回訪れた『動坂食堂』もそのひとつ。

JR山手線・田端駅から徒歩10分ほどの場所に佇む『動坂食堂』

　JR山手線・田端駅から徒歩10分ほどの場所にあります。こちら、昭和20年代に創業した老舗の定食屋さんで「最高の昼ごはん」「自宅の近くに欲しい一軒」とメディアでも評判の超人気店なのです。

　看板メニューは「ミックスフライ定食」とのこと。一体どんなお店で、どんなフライを味わえるのか。確かめるべく店に突撃してきたので、その美味しさのほどをご紹介しましょう。

魚介×肉×野菜！ 5種がのった豪勢なフライ定食

味噌汁・お新香・ご飯付きの「ミックスフライ定食」1030円。フライはエビ2本、白身魚、ホタテ、ヒレカツ、獅子唐。千切りキャベツにスパゲッティ、さらにタルタルソースも付く

　ピークタイムを外して行ったのですが、店内はほぼ満席状態。年配の男性や近隣の主婦とおぼしき女性グループ、男子高校生の姿も。世代を問わず人気のようです。

　壁に貼られたメニューを眺めると、かつ丼や豚肉生姜焼き、焼魚・煮魚などの定番もののほか、刺身や天ぷら、ハムエッグ、レバニラ炒めと、ものすごく多彩なラインナップです。迷うのも楽しい時間ですが、今回はお目当ての「ミックスフライ定食」（1030円）をオーダーしました。

　10分ほどで運ばれてきたミックスフライ定食は、エビフライ2本と白身魚、ホタテ、ヒレカツ、獅子唐と5種類のフライが盛り付けられています。まばゆいばかりの豪華なラインナップ。

ビジュアルも揚げ具合も完璧です

　魚介だけでなく肉（ヒレカツ）や野菜（ししとう）のフライもあるのが嬉しいですね。しかもエビフライは2本！ これだけで筆者のテンションは上がりまくり。

　そのエビフライ、衣は油切れがよくサクサクした歯ざわりの中にカリカリ感もある絶妙かつ楽しい食感。エビはもちろんプリップリ。懐かしい味わいのエビフライです。

やはり主役はエビフライ。サクッ＆カリッとした衣とタルタルソースが相性抜群

　そのままでも十分美味しいのですが、タルタルソースをつけると、爽やかさが加わります。タルタルソースは案外あっさりしていますが、こちらのフライとのバランスを考え抜かれた味わい。完璧です。

　また、ホタテのフライは貝柱の食感と風味が実に旨し！ けっこう身が大きくて、満足感アリアリです。ヒレカツも肉厚で、こちらは卓上のソースをかけてガブリ。ヒレ肉の旨みも十分感じて旨い！

ホタテフライ。身も大きくてプリプリした弾力もあって絶品です

　白身魚はやはりタルタルソースで…と思いましたが、そこにさらに卓上ソースをかけると、アーラ不思議。揚げ物なのにさっぱり感とソースのフルーティーな風味も加わって、問答無用の美味しさに進化。

白身魚フライ。タルタルソースと卓上のソースを合わせて食べると革命的旨さ！

　タルタルソースがあっさりめな味である理由が理解できます。ソースとブレンドすると絶妙の相性なんですね。

黄色い短冊のメニュー。オーダーストップになると外されていくようです

　今回、単品メニューも気になって、「肉じゃが」（400円）、そして「焼き茄子」（380円）も追加で頼んでみたのですが、これがまた絶品だったので併せてご紹介したいと思います。

　焼き茄子はさすが旬の食材、ウマいのなんの！ かつお節にネギ、ショウガがいい仕事をしているじゃありませんか。醤油をかけてみようかと思いましたが、それはやめておきました。このままが一番美味しい。余計なものはいりません。生姜のピリッとくる刺激もいい。これはお酒のアテにもなりそうです。

焼き茄子はさすが旬。何もかけなくても十分美味しい。生姜の刺激が食欲をソソります

　肉じゃがは筆者にとって、どストライクの味。甘めに味付けされたジャガイモはほっくり歯ざわりのあとのしっとりととろけるような食感がたまりません。お肉は牛肉なのが嬉しいですね。

　行儀が悪いと怒られそうですが、余った煮汁をご飯に少しだけかけてみると、これだけでひとつのメニューになりそうな美味しさ。すべての雑念が消え、全集中状態でご飯をかきこめます。

正統派の美味しさの肉じゃが。煮汁がまた美味しくて、こっそりご飯にかけてしまいました

　お客さんの多くが常連さんで、中には1日に2度来店する人もいるのだとか。その気持ち、よくわかります。たしかに自宅の近所にあると嬉しく、そしてありがたい存在になりそうなお店です。ちなみに筆者は、次回はサバ塩焼きとゴーヤチャンプルでビールを飲みたいと思っています。

（取材・文◎松本壮平）

●SHOP INFO

店名：動坂食堂

住：東京都文京区千駄木4-13-6 アドリーム文京動坂1F
TEL：03-3828-4498
営：10:30〜20:30（20:00LO）
休：日・祝