「終電後の帰り道を、ひとりトボトボ歩く私。信号待ちをしていると、目の前に停まった見知らぬ車から...」(山梨県・30代女性)
シリーズ読者投稿〜あの時、あなたに出会えなければ〜 投稿者:Uさん(山梨県・30代女性)
Uさんはその日、仕事から終電で帰ってきた。最寄り駅まではたどり着いたものの、自宅の近くまで走っているバスはもう動いていない時間帯だ。
自宅までは約30分。彼女が夜道をとぼとぼ歩いていると、追い打ちをかけるように雨が振り出す。傘もなく濡れていたところ、目の前に一台の車が停まって......。
<Uさんの体験談>
昔、アパレルの仕事をしていた時のことです。春先のまだ肌寒いある日、仕事が終わるのが遅くなり、終電で帰ることになりました。
最寄駅に着いた頃には、駅から自宅までのバスも終わってしまっていて、タクシーも見当たりません。自宅までは駅から歩いて30分ぐらいは距離がありましたが、仕方なく歩くことにしました。
「もうどうでもいいや」と...
仕事のためにヒールを履いていたので、徒歩30分は途方もなく長く感じます。
その上、運悪く雨まで降り出す始末。もちろん、傘なんか持っていません。
「もうどうでもいいや」
仕事終わり、深夜にヒールで歩いて疲れていた私はそう思い、降り出した雨に濡れながらトボトボと歩いていました。
しばらくして辿りついた横断歩道は、歩行者用信号が赤。変わるのを待っていると、目の前に知らない車が停まりました。
突然のことに、私は恐怖を覚えて後ずさりました。すると、車の窓が開いて......。
「あげる!」
「あげる!使って!」
その車の運転手の方がそう言って、窓からビニール傘をスッと差し出してくれたのです。
その方のおかげで雨に濡れなかったのはもちろんですが、そこからの足取りすらも軽くなったのを10年以上前のことなのに未だに鮮明に覚えています。
顔も見ることができなかったので、あの時傘をくれた方にあれ以来お会いすることも傘を返すことも出来ないまま......。運転手さん、あの時は本当にありがとうございました。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな、あの時自分を助けてくれた・親切にしてくれた人に伝えたい「ありがとう」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆様の「『ありがとう』と伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式ツイッター(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、エピソードを体験した時期・場所、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのかなど、500文字程度〜)、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別、職業を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、プライバシー配慮などのため、いただいた体験談の一部を改変している場合があります。あらかじめご了承ください)
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