飛行機での迷惑行為、日本人は世界一“隣からの座席侵入”を「無視して我慢」 直接注意することも少ない
エクスペディア・ジャパンは9月17日、「フライトにおける迷惑マナーに関する国際比較」の調査結果を発表した。調査は今年4月にネット上で実施。欧米諸国や日本、韓国、香港、台湾といったアジア諸国の合計23か国の男女1万8237人から回答を得た。
「隣の人が自身の座席スペースにまではみ出てきた時どうするか」を聞くと、「無視をして我慢する」と回答した国の1位は日本(26%)、次いで、イタリア(23%)、アメリカ(23%)、カナダ(22%)、ニュージーランド(21%)という結果だった。日本人は他国の人と比較し、迷惑と感じても辛抱する傾向にあることがわかった。最下位は、インド、メキシコで、我慢する人はわずか5%しかいなかった。
一方、「直接本人に指摘する」と回答した国の1位はドイツ(61%)、2位はオーストリア(60%)、3位はオランダ(59%)で、ヨーロッパの人が直接本人に伝える傾向があった。最下位は、日本で25%に過ぎなかった。
後ろから座席を蹴られたら日本人は「CAからやめてもらうよう伝えてもらう」が最多「隣の人が自身の座席スペースにはみ出てきたときの対応」として、日本人の回答で最多だったのは「タイミングを見てひじ掛けを下ろし、スペースを確保する」(30%)で、以降、「席を替えてもらえないかCAに丁寧に頼む」(28%)、「無視をして我慢する」(26%)という結果だった。
一方で、世界平均では、「スペースをあけてもらうように直接言う」(45%)がトップで、次いで、「タイミングを見てひじ掛けを下ろし、スペースを確保する」(35%)、「席を替えてもらえないかCAに丁寧に頼む」(22%)だった。
「後ろの人が座席を蹴ってきたときの対応」を聞くと、日本人の回答トップは「CAからやめてもらうよう伝えてもらう」(49%)だったが、世界平均では、同回答は24%に過ぎなかった。
世界的には「直接本人にやめるように言う」(40%)が最多。日本人で「直接本人に言う」という人は19%しかおらず、世界で下から3番目だった。
空港や機内で迷惑だと思う人 日本人が選んだ1位は「酔っ払いの乗客」「空港や機内において、どんな振る舞いをする人を迷惑や不快に感じるか」では、日本人の回答のトップは「酔っ払いの乗客」(39%)、以降、「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」(35%)、「体調が悪く、ウイルスをまき散らす人」(33%)、「香水や体臭が臭い人」(31%)、「子どもを放置する親」(23%)という結果だった。昨年トップだった「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」という回答は2位にランクダウン。
同様の質問をアメリカ人に聞くと、1位「体調が悪く、ウイルスをまき散らす人」(40%)、2位「前の席を蹴ったり、つかんだりする人」(36%)、3位「酔っ払いの乗客」(35%)。フランス人に聞くと、1位「酔っ払いの乗客」(47%)、2位「香水や体臭が臭い人」(40%)、3位「話し声の大きい乗客」(37%)という結果で、世界共通で「酔っ払いの乗客」は上位に入った。
長時間フライトなどにおいて、他の乗客に迷惑をかけないためにも、飲酒は控えめにしたほうが賢明かもしれない。
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