「未来のブカツ」ビジョン公表、5つの施策群を提言
リセマム2022年10月3日(月)10時45分
経済産業省は2022年9月28日、地域×スポーツクラブ産業研究会による最終提言「未来のブカツ」ビジョンを公表した。多様なスポーツクラブが共存する「未来のブカツ」の社会システムを構築するため、大会・場所・人・財源・方針という5本柱の施策群を提言している。
経済産業省は、文部科学省が2020年9月に示した「2023年度から休日の部活動を段階的に地域移行する」との方向性に呼応し、さまざまな民間スポーツクラブが収益性・持続可能性を高めながら学校部活動の地域移行の受け皿として機能するための事業環境問題を考えるため、2020年10月に「地域×スポーツクラブ産業研究会」を発足。2021年6月に第1次提言を公表した後、全国10か所でフィージビリティスタディ事業(FS事業)を実施し、保護者負担の程度や採算があう事業運営のあり方、場所や指導者の確保、合意形成のあり方等の実現可能性を検証してきた。
今回公表した「未来のブカツ」ビジョンは、地域×スポーツクラブ産業研究会での1年半にわたる議論の内容やFS事業の成果を踏まえ、最終提言として取りまとめたもの。なお、提言で用いている「ブカツ」とは、さまざまな運営主体が提供する地域のスポーツクラブ活動とし、従来の学校部活動とは異なる多様性に富んだ姿のイメージを指す。
「未来のブカツ」ビジョンでは、U15/U18世代に対する理想的なスポーツ環境を整理。それを実現する社会システムを再構築するため、「大会デザインの再設計」「活動場所、移動・コミュニティ手段の確保」「教員の兼業環境整備、活動時間の再編、有償・兼業コーチの育成・確保」「所得格差由来の機会格差を埋める資金循環の創出」「学校部活動の地域移行の見通しとの制度的位置づけの早期明確化」という5つの施策群を設定。「大会」「場所」「人」「財源」「方針」についての施策群を短期間にまとめて整備する必要性を提言している。
たとえば、大会については「中体連が2023年度の全中大会から学校単位での出場に加え、地域の民間クラブ等も出場できるよう参加資格を拡大することを決定したことは、極めて大きな転換点」と指摘。「1クラブからの複数チーム出場可能な大会設計」「競技レベル別リーグ戦方式の導入」により競技機会を増やす等、大会の再デザインが推進される必要性を述べている。
人材については、圧倒的に足りないコーチの絶対数を確保するためにも、現在学校部活動の顧問をしていて、今後もスポーツのコーチを希望する教員に兼職兼業コーチとして指導を続けてもらうための環境を整えることが重要だと説明。教員の働き方との関係、夜のブカツと通塾との「時間の食い合い」等を今後の論点にあげている。
経済産業省は、文部科学省が2020年9月に示した「2023年度から休日の部活動を段階的に地域移行する」との方向性に呼応し、さまざまな民間スポーツクラブが収益性・持続可能性を高めながら学校部活動の地域移行の受け皿として機能するための事業環境問題を考えるため、2020年10月に「地域×スポーツクラブ産業研究会」を発足。2021年6月に第1次提言を公表した後、全国10か所でフィージビリティスタディ事業(FS事業)を実施し、保護者負担の程度や採算があう事業運営のあり方、場所や指導者の確保、合意形成のあり方等の実現可能性を検証してきた。
今回公表した「未来のブカツ」ビジョンは、地域×スポーツクラブ産業研究会での1年半にわたる議論の内容やFS事業の成果を踏まえ、最終提言として取りまとめたもの。なお、提言で用いている「ブカツ」とは、さまざまな運営主体が提供する地域のスポーツクラブ活動とし、従来の学校部活動とは異なる多様性に富んだ姿のイメージを指す。
「未来のブカツ」ビジョンでは、U15/U18世代に対する理想的なスポーツ環境を整理。それを実現する社会システムを再構築するため、「大会デザインの再設計」「活動場所、移動・コミュニティ手段の確保」「教員の兼業環境整備、活動時間の再編、有償・兼業コーチの育成・確保」「所得格差由来の機会格差を埋める資金循環の創出」「学校部活動の地域移行の見通しとの制度的位置づけの早期明確化」という5つの施策群を設定。「大会」「場所」「人」「財源」「方針」についての施策群を短期間にまとめて整備する必要性を提言している。
たとえば、大会については「中体連が2023年度の全中大会から学校単位での出場に加え、地域の民間クラブ等も出場できるよう参加資格を拡大することを決定したことは、極めて大きな転換点」と指摘。「1クラブからの複数チーム出場可能な大会設計」「競技レベル別リーグ戦方式の導入」により競技機会を増やす等、大会の再デザインが推進される必要性を述べている。
人材については、圧倒的に足りないコーチの絶対数を確保するためにも、現在学校部活動の顧問をしていて、今後もスポーツのコーチを希望する教員に兼職兼業コーチとして指導を続けてもらうための環境を整えることが重要だと説明。教員の働き方との関係、夜のブカツと通塾との「時間の食い合い」等を今後の論点にあげている。
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