大分県、高校未来創生ビジョン案を公表…12/8まで意見募集
リセマム2023年11月1日(水)17時0分
大分県教育委員会は2023年10月31日、「大分県立高等学校未来創生ビジョン」の素案を公表した。新しい時代に対応した各学科の学び、入試制度や通学区制のあり方など、県高等学校教育の方針をまとめている。素案について、11月8日から12月8日まで県民から意見を募集する。
「大分県立高等学校未来創生ビジョン~すべての県立高校の魅力向上に向けて~」は、新しい時代を見据えた大分県高等学校教育の方針として策定。県立高等学校の統廃合を検討するものではなく、現在あるすべての学校の魅力向上を目指すもの。期間は2024年度(令和6年度)から2033年度(令和15年度)までの10年間。策定後5年をめどに必要に応じて内容の見直しも検討する。
ビジョンの素案では、県立高校を取り巻く状況として、今後も進む生徒数の減少、入学定員の削減、進路の多様化などを解説。大分県高等学校教育が目指す基本理念には、「個別最適な学び」「互いが認め合う多様性(ダイバーシティ)を実現させる教育」「遠隔教育のシステム構築」「先端的な学び」「地域への理解や愛郷心を育む教育」「学校と地域の協働体制となる組織づくり」の推進を掲げている。
県立高校の魅力ある学校づくりについては、学校の存在意義や社会的役割などを「スクール・ミッション」として学校の設置者が再定義。高校入学から卒業までの一貫した学校の方針を「スクール・ポリシー」として各学校が策定し、推進に取り組む。
新しい時代に対応する学びは、学科ごとに今後のあり方を整理。このうち、県立高校の入学定員の約6割を占める普通科については、「生徒の自己実現や学校の魅力化にもつながる普通科内のコースを活用した学び推進」などをあげた。
大分県では、2005年度(平成17年度)からの高校再編が終了した後も生徒減が進んでいる状況を踏まえ、2018年度(平成30年度)からはおもに地域の学校で1学級の人数を柔軟に編成することで学校規模の維持を図っている。今後の学校規模のあり方については、従来の適正規模の考え方を基本としつつ、遠隔教育の可能性を考慮しながら柔軟に対応していく方向で、高校の維持・活性化を図っていく。
入試制度のあり方については、「学力だけに拠らない、生徒の個性や適性を見て多面的に評価する入試制度」「一度だけのチャンスではなく複数回チャレンジできる制度や一度の受験で複数校受験できる仕組み」「地域の生徒数の状況も踏まえ、県内だけでなく、県外からも意欲ある生徒を一定数受け入れる仕組み」を提言。研究、検討していくとした。
通学区制は、2008年度(平成20年度)入試から、普通科の全県一区を導入し、区域を越えて中学生の自由な進路選択を可能にした。中高生や保護者のアンケート調査結果などを踏まえ、今後も生徒の主体的な進路選択を尊重し、全県一区を継続。県内どの地域の学校で学んでも教育の質の担保が図られるよう、遠隔授業のシステム構築を推進していく。
ビジョンの素案は、大分県Webサイトで公開している。今後、11月8日から12月8日まで、パブリックコメントとして県民から意見を募集する。集まった意見結果は2024年1月に公表予定。ビジョンの正式版は、3月下旬の公表を予定している。
「大分県立高等学校未来創生ビジョン~すべての県立高校の魅力向上に向けて~」は、新しい時代を見据えた大分県高等学校教育の方針として策定。県立高等学校の統廃合を検討するものではなく、現在あるすべての学校の魅力向上を目指すもの。期間は2024年度(令和6年度)から2033年度(令和15年度)までの10年間。策定後5年をめどに必要に応じて内容の見直しも検討する。
ビジョンの素案では、県立高校を取り巻く状況として、今後も進む生徒数の減少、入学定員の削減、進路の多様化などを解説。大分県高等学校教育が目指す基本理念には、「個別最適な学び」「互いが認め合う多様性(ダイバーシティ)を実現させる教育」「遠隔教育のシステム構築」「先端的な学び」「地域への理解や愛郷心を育む教育」「学校と地域の協働体制となる組織づくり」の推進を掲げている。
県立高校の魅力ある学校づくりについては、学校の存在意義や社会的役割などを「スクール・ミッション」として学校の設置者が再定義。高校入学から卒業までの一貫した学校の方針を「スクール・ポリシー」として各学校が策定し、推進に取り組む。
新しい時代に対応する学びは、学科ごとに今後のあり方を整理。このうち、県立高校の入学定員の約6割を占める普通科については、「生徒の自己実現や学校の魅力化にもつながる普通科内のコースを活用した学び推進」などをあげた。
大分県では、2005年度(平成17年度)からの高校再編が終了した後も生徒減が進んでいる状況を踏まえ、2018年度(平成30年度)からはおもに地域の学校で1学級の人数を柔軟に編成することで学校規模の維持を図っている。今後の学校規模のあり方については、従来の適正規模の考え方を基本としつつ、遠隔教育の可能性を考慮しながら柔軟に対応していく方向で、高校の維持・活性化を図っていく。
入試制度のあり方については、「学力だけに拠らない、生徒の個性や適性を見て多面的に評価する入試制度」「一度だけのチャンスではなく複数回チャレンジできる制度や一度の受験で複数校受験できる仕組み」「地域の生徒数の状況も踏まえ、県内だけでなく、県外からも意欲ある生徒を一定数受け入れる仕組み」を提言。研究、検討していくとした。
通学区制は、2008年度(平成20年度)入試から、普通科の全県一区を導入し、区域を越えて中学生の自由な進路選択を可能にした。中高生や保護者のアンケート調査結果などを踏まえ、今後も生徒の主体的な進路選択を尊重し、全県一区を継続。県内どの地域の学校で学んでも教育の質の担保が図られるよう、遠隔授業のシステム構築を推進していく。
ビジョンの素案は、大分県Webサイトで公開している。今後、11月8日から12月8日まで、パブリックコメントとして県民から意見を募集する。集まった意見結果は2024年1月に公表予定。ビジョンの正式版は、3月下旬の公表を予定している。
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