妊娠した女性の6割「出産までに退職」 「つわりの間休めたら辞めずに済んだ」制度設計の不備が影響?
妊活や育児に関する情報サイト「赤ちゃんの部屋」を運営するゼネラルリンクは10月末、「妊娠と仕事」に関するアンケート調査結果を発表した。
妊娠がわかった後も83.4%の女性が「仕事を続ける」と回答している。しかし、「出産までに仕事を辞める」と答えた女性は65%。退職理由は「つわりによる体調不良」(30.2%)が最も多く、「立ち仕事や外出の多い業務」(27.7%)が続いている。女性からは、
「辞めたくなかったけど、上司にそうするよう仕向けられた」
「つわりの間だけでもお休みが頂けたら退職することはなかった」
といった体験が寄せられている。制度設計の不備や職場の不理解で退職を余儀なくされている現状が伺える。
調査は今年10月20日〜10月23日、妊娠時に仕事をしていた女性を対象に実施。500人から回答を得た。
実際に助かったこと1位「上司や同僚の配慮」
退職したタイミングは「9か月」(20.3%)と「8か月」(17.8%)が多い。合わせて38.1%が「妊娠後期」に仕事を辞めている。5?7か月の「妊娠中期」に退職した女性は32%いた。
「妊娠中に会社に要望し、配慮してもらったこと」を聞くと、「立ち仕事、重いものを持つなどの業務などの免除」(39%)、「妊婦検診に行く時間の確保」(23%)が上位にランクインした。
実際に助かったことは、「上司や同僚からの配慮」(60.6%)が圧倒的に多い。具体的には、「妊娠、出産を経験したパートさんからの気遣いが一番嬉しかった」「通勤が駅から遠くバスの本数もなく大変だったのですが、車通勤している同僚に同乗させてもらえたので、助かりました」といったエピソードが寄せられた。
ほかには、「夫の協力」(49%)、「実母(実家)の協力」(40.4%)も挙がっている。妊娠した女性が仕事を続けるには、夫をはじめ家族の力が不可欠だ。
妊娠後も仕事を続けた女性の復帰時期は「産後1年」(38.6%)が多かった。「(育児休業を)延長して復帰」(23.4%)を含めると、62%の女性が産休や育休といった制度を使ってから仕事に戻っている。中には、「短縮して復帰」(26.4%)する女性もいる。復職時期は、子どもを保育園に預けられるタイミングにも左右されそうだ。
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