20代の4割「残業している人は頑張っている」 残業する理由は「何となく心配で早く帰る勇気がない」が他世代の倍以上に
ビッグローブは10月30日、「長時間労働に関する意識調査」の結果を発表した。調査は今年7月にインターネットで実施し、20〜50代の社会人男女1000人から回答を得た。
自身が長時間労働をする・しなければならない理由を聞くと、1位は「仕事量と人員のバランスが合っていないから」(53.9%)で、2位は「自分で仕事をコントロールできない業務だったから」(34.2%)となった。長時間労働は外的要因から発生する傾向があることが分かった。
「若年層の職場への過度な気遣いが長時間労働に繋がっている」以降「帰れるが今日できるところまでやっておこうと思うから」(19.2%)、「退社後に業務対応が発生するかもしれないから」(15.7%)、「残業代がないと生活に困るから」(9.5%)などと続く。
また全体では「何となく心配で早く帰る勇気がないから」が5.9%となっているが、20代は10.8%と他の年代と比べ倍以上の数値となった。これについて同社は、
「仕事が終わって帰れる状態だが、周りを見ていると帰れないという、若年層は、職場への過度な気遣いが長時間労働に繋がっていることがわかる」
と分析している。
20代は「定時で帰る人がいるとイライラする」が他世代の倍に残業をせずに定時で帰る人に対してどのように感じるかを聞くと、「早く帰れるならどんどん帰ったほうがいい」(60.0%)が、他の回答に大差をつけて最多となった。
以降「うらやましい」(28.9%)、「仕事ができる人だと思う」(18.5%)と続く。中には少数ではあるが「自分の仕事が終わったら他の人を手伝ってほしい」(6.0%)、「イライラする」(5.4%)、「仕事がもらえない人だと思う」(4.5%)という人もいた。
なお20代は「イライラする」と回答した人が9.2%と他の世代の倍となっており、公平感を求める傾向があるようだ。
また遅くまで残業している人についてどう感じるかも聞くと、最も多かったのが「仕事が遅い人だと思う」(32.3%)。2位に「頑張っていると思う」(29.6%)がランクインしているが、3位が「残業を稼ぎたい人だと思う」(27.9%)となっており、残業をしている人に対して比較的ネガティブな印象を持つ人が多いようだ。
しかし20代に限ると「頑張っていると思う」と回答した人が40.0%と、平均より10ポイント高い数字となった。これについて同社は、「遅くまで残業することが努力の証と見るような、20代の意外な仕事観の断片が浮き彫りとなった」とコメントしている。
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