錦織圭 6年ぶりツアー決勝進出 19歳の相手が試合途中に高熱棄権 「何と言っていいのか...」
2025年1月5日(日)4時0分 スポーツニッポン
◇男子テニス香港オープン第6日(2025年1月4日 香港)
シングルス準決勝が行われ、世界ランキング106位の錦織圭(35=ユニクロ)は同50位の商竣程(ショウ・シュンテイ、19=中国)と対戦し、第1セット途中の相手棄権により決勝進出を果たした。元世界ランク4位の錦織のツアー決勝進出は、優勝した19年1月のブリスベン国際以来、約6年ぶり。5日の決勝では同大会以来の優勝を懸け、同67位のアレクサンドル・ミュレ(27=フランス)と対戦する。
第1セット4—3となったところで商竣程が突然の棄権を申し出ると、錦織は表情をのぞき込み、高熱に苦しんでいた19歳に言葉をかけた。「いいプレーをしていたので、何と言っていいのか…。全豪までにしっかり治してほしい」とおもんぱかると同時に、6年ぶりのツアー決勝進出には「ここ2年間はケガで思うようにプレーできなかった。シーズン最初の試合で決勝に行けてうれしい」と喜びを語った。
思わぬ形となったものの、股関節や右足首の故障による長期離脱を乗り越え、着実に復活の階段を上っている。昨年11月には下部大会で優勝し、約1年5カぶりに公式戦優勝。1週間後に迫った全豪オープンへ弾みをつけるためにも、6年ぶりのツアー通算13勝目を狙う。