初の中東開催2020年ダカールラリーが開幕。初挑戦のアロンソは総合11番手で初日を終える

2020年1月6日(月)0時27分 AUTOSPORT web

 2020年のダカールラリーは1月5日、中東サウジアラビアの紅海に面するジェッダからアル・ワジを目指すステージ1が行われて開幕した。このステージ1は昨年大会覇者のナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)が中盤までリードしたものの3度のパンクがあり後退。代わってミニ・オール4レーシングを駆るバイダス・ザラが総合首位につけた。これがダカール初挑戦となるフェルナンド・アロンソ(トヨタ・ハイラックス)は総合11番手で初日を終えている。


 これまでの南米大陸開催から、大会史上初めてサウジアラビアでの開催となった2020年のダカールラリー。総合優勝を争う四輪部門には合計83台、二輪部門は全部門で最多の144台がエントリーした。


 競技初日のステージ1は競技区間となるスペシャルステージが319km、移動区間のリエゾンが433kmという構成で争われた。319kmのステージは砂漠地帯や舗装されていないターマック、石が転がるようなエリアもある構成だ。


 TOYOTA GAZOO Racingから参戦しているアル-アティヤは、スペシャルスタートから208kmのウェイポイント通過時点ではトップにつけていたものの、その後に後退。代わってX-raidの旧型マシンを操るザラが3時間19分4秒のベストタイムで初日ステージ優勝を奪ってみせた。


 トップから2分14秒遅れのステージ2位はステファン・ペテランセル、2分50秒遅れのステージ3位はカルロス・サインツと、X-raidの最新マシンであるミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギーを操るふたりが続いた。パンクが多発したアル-アティヤはトップと5分33秒差のステージ4位だった。


 ル・マン24時間レースで2連覇を達成し、2018/19年のWEC世界耐久選手権でチャンピオンにも輝いたアロンソは、この2020年大会でダカールに初挑戦。二輪部門で優勝経験のあるマルク・コマとともに、トヨタ・ハイラックスで参戦している。


 そのアロンソは最初のウェイポイントである47km地点通過時点ではトップのアル-アティヤと3分19秒差だったが、徐々に引き離されてしまう。それでも無事にステージを走り切ると、総合トップ10入り目前のステージ11位でフィニッシュへたどり着いた。


 この四輪部門ではWECを戦うレベリオンが新型マシン『レベリオンDXXバギー』を投入。ドライバーにロマン・デュマを起用して参戦したが、スタートから65km付近で出火するアクシデントがあり、戦線離脱を余儀なくされた。


■トヨタ車体、日野勢も初日走破。二輪部門はKTMが連勝へ好発進


 四輪市販車部門でチーム初の7連覇に挑んでいるチームランドクルーザー・トヨタ・オートボデーは三浦昂/ローラン・リシトロイシター組338号車が総合50番手、クリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール・ギャルサン組326号車が総合51番手、部門ワン・ツーで初日を終えている。


 トラック部門を戦う日野チームスガワラは2020年大会に向けて車両を含め体制を一新。“ダカールの鉄人”として名を馳せてきた菅原義正が勇退し、その息子である菅原照仁がチーム代表兼ドライバーとして512号車日野レンジャーをドライブする。


 その僚機となる519号車には塙郁夫を招聘し、マシンも北米市場で展開しているボンネットタイプの日野600シリーズをベースとしたものに切り替えられた。


 新体制となった日野チームスガワラも競技初日のステージ1を走破しており、512号車が部門13番手、519号車が部門19番手となっている。


 二輪部門はゼッケン1をつけるトビー・プライス(KTM450)が3時間21分33秒のクラストップタイムで初日首位につけた。部門2番手はリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)、部門3番手はマシアス・ウォークナー(KTM450ラリー)だ。


 全12ステージで争われる2020年のダカールラリー、6日に行われるステージ2はリエゾン26km、スペシャルステージ367kmの構成で、アル・ワジからネオムを目指す。


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