日本代表海外組、噂の移籍先ビッグクラブ&ライバルたち

2023年1月8日(日)18時0分 FOOTBALL TRIBE

鎌田大地(左)三笘薫(中)堂安律(右)写真:Getty Images

アルゼンチンの優勝で幕を下ろした2022FIFAワールドカップカタール(カタールW杯)。日本代表はベスト16と過去最高タイとなる成績を残したが、目標としていたベスト8への進出はまたも叶わなかった。しかし、グループリーグではドイツ、スペインを破り、決勝トーナメントではクロアチアを苦しめるなど強国相手に善戦。選手たちは個々に高い評価を得た大会となった。


そんな中欧州では、移籍市場が開き活発な動きを見せる時期に入った。カタールW杯で評価を上げた日本代表選手たちも名門と呼ばれる各国クラブから熱視線を浴びており、この冬もしくは来る夏にビッグクラブへ加入する選手が現れても不思議ではない。


ここでは、W杯の活躍で注目を集める日本代表選手たちの噂が出ている移籍先について、待ち受けるポジション争いのライバル選手や出場機会にも触れながらまとめていく。




ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン MF三笘薫 写真:Getty Images

三笘薫(ブライトン・アンド・ホーブ・アルビオン)


噂の移籍先:リバプール、アーセナル


カタールW杯では、日本代表のジョーカーとして活躍したMF三笘薫。スペイン戦では「奇跡の1mm」と呼ばれた決勝ゴールのアシストを演出している。もちろん、アシスト以外の場面でも積極的な仕掛けから好機を生み出し、強豪国との連戦が続く中でも明らかに存在感を放っていた。


現在プレミアリーグのブライトンに所属し、大会後クラブに戻っても好調の三笘。そんな三笘には同じプレミアリーグの名門、リバプールやアーセナルへの移籍の噂がしばしば流れている。


リバプールは今夏、開幕前にこれまで左ウイングを司ったFWサディオ・マネ(セネガル)が移籍。後任は主にFWルイス・ディアス(コロンビア)が務めており、負傷の影響で出場機会が減っているものの復帰後に三笘がポジションを奪うには難しい相手となるだろう。しかし、リバプールは現在リーグで6位と大苦戦のただ中にいる。突破力を買っての三笘獲得となれば、低迷するチームのカンフル剤として、また日本代表と同様ジョーカーとして一定の出場機会を得ることは十分にありうると言える。


一方でもう1つ移籍の噂の出ているアーセナルは、現在リーグ首位と好調を維持。三笘と同じポジションには、FWガブリエウ・マルティネッリ(ブラジル)という絶対的な存在がいるのも確かで、三笘にとっては移籍を果たしたとしてもサブに回る機会が多そうだ。しかし、今季アーセナルはリーグ、カップ戦でブライトンと対戦した際三笘に得点を許しており、クラブとしては三笘に対して強烈な存在感を感じていることだろう。このことからも、脅威を取り除くため、また自チームの攻撃にさらなる厚みを持たせるための三笘獲得は考えられるのではないだろうか。




フライブルク FW堂安律 写真:Getty Images

堂安律(フライブルク)


噂の移籍先:マンチェスター・シティ、ミラン、ローマ、アーセナル


カタールW杯ではドイツ戦、スペイン戦で得点を挙げ、歴史的な勝利に大きく貢献したFW堂安律にも名門クラブから熱い視線が注がれているようだ。しかし、噂になっているような名門各クラブへの移籍は、堂安にとってステップアップであると同時に、選択によっては出場機会を失うことにもなるだろう。


マンチェスター・シティでは、同ポジションにFWリヤド・マフレズ(アルジェリア)がおり、控えを見ても若き至宝FWフィル・フォーデン(イングランド)など選手層は厚い。また、インサイドでの起用も可能な堂安だが、MFケビン・デ・ブライネ(ベルギー)をはじめやはりスタメンはおろかサブに入るのも容易ではない陣容だ。


同じくプレミアリーグで噂のあるアーセナルには、同ポジションにW杯で3ゴールと大活躍したFWブカヨ・サカ(イングランド)がいる。インサイドを考えても、MFマルティン・ウーデゴール(ノルウェー)らと競うことを考えればやはり出場機会の確保は難しいと言わざるを得ない。


一方で、セリエAで噂のある名門、ミランとローマについてはプレミアリーグ2クラブよりは出場機会はありそうだ。しかし、ミランではMFブラヒム・ディアス(スペイン)、ローマではMFニコロ・ザニオーロ(イタリア)などといった、堂安と同じく今後の代表を牽引する世代の選手と比較され続けることは明らかだ。現在所属するフライブルクへの移籍後、わずか半年足らずでビッグクラブへの移籍機会が舞い込みそうな昨今。結末によっては、堂安にとっても日本代表の今後にとっても大きな影響が出るのかもしれない。


アイントラハト・フランクフルト MF鎌田大地 写真:Getty Images

鎌田大地(アイントラハト・フランクフルト)


噂の移籍先:トッテナム・ホットスパー、バルセロナ、ボルシア・ドルトムント


昨2021/22シーズン、所属先のフランクフルトをヨーロッパリーグ優勝に導いた立役者の1人でもあるMF鎌田大地。今2022/23シーズンも変わらず存在感を放っている。カタールW杯の舞台では、明確な活躍をして見せたFW三笘薫やFW堂安律ら東京五輪組と比較しても目立った成果を上げられなかった鎌田。しかし、全試合に先発出場し強豪国の撃破に貢献。もともと高まっていた欧州での評価も相まって、各国名門クラブへの移籍の噂が絶えない状況にある。


複数の噂の中でも最も目を引くのは、現在ラ・リーガの首位を走るバルセロナだろう。しかし、仮に移籍が叶ったとしても出場は困難を極めると言える。フランクフルトでは、今季ボランチを務めることの多い鎌田だが、インサイドハーフやトップ下での起用も可能でプレーの幅は広がっている。しかし、いずれのポジションを見てもMFフレンキー・デ・ヨング(オランダ)やMFペドリ(スペイン)など、W杯で強豪国の主軸として活躍した選手たちが揃い、付け入る隙は無いに等しい。


一方で、1月に入りプレミアリーグのトッテナムも獲得に動いていることが報じられた。トッテナムの中盤と言えば、MFピエール・エミール・ホイビュア(デンマーク)やMFイヴ・ビスマ(マリ)というように、やはり各国代表選手が揃う。バルセロナと比べれば選手の質や層の厚さは下に感じられるが、それでも鎌田の移籍が成功する可能性は決して高いとは言えない先と言える。ただし、今季のトッテナムは得点も多いが同時に失点も中位以下のチームと同程度に多い。昨今のボランチ起用でボール奪取にも長けていることは証明済み。持ち前の冷静さも生かせれば、いまいち乗り切れないトッテナムに刺激を与えられる存在とも言えるのではないだろうか。


また、現在所属するフランクフルトと同じく、ブンデスリーガに属するドルトムントへの移籍の噂も出ている。常にリーグ王者のバイエルンを追いかけるドイツの名門クラブだが、今2022/23シーズンは勝ち点差こそ小さいとはいえ現在6位と低迷。バイエルンとの差は今季も埋まりそうにないのが現状だ。さらに、追い打ちをかけるように若くしてチームの軸とも言えるボランチのMFジュード・ベリンガム(イングランド)に移籍の噂が出ている。クラブとしても早急に即戦力を求めての鎌田獲得はありうる。鎌田にとっても、環境の変化と出場機会の懸念の両方が少ないという点では好条件だろう。しかし、26歳と選手として最盛期を迎えているだけに、キャリアを考えたときステップアップを躊躇している時間的な余裕が無いのも事実。実際のオファー状況は不明だが、近々ビッグニュースが舞い込むのかもしれない。

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