「熊本県、九州、小嶺先生、関東第一の想いを背負い」 決勝進出の大津・山城監督が心境

2022年1月8日(土)15時5分 サッカーキング

準々決勝での集合写真 [写真]=オフィシャルサポート

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 8日に開催される予定だった第100回全国高校サッカー選手権大会の準決勝、大津vs関東第一は関東第一のチーム内に新型コロナウイルス陽性者が出たことによる出場辞退のため開催されず、大津の熊本県勢初となる決勝進出が決まった。

 大津の山城朋大監督は8日、決勝進出に際して取材に応じ、「平岡(和徳)総監督からも、ここまできたら結果云々にこだわらず、やってきたことを精一杯出して、熊本県民、九州、小嶺(忠敏)先生や関東第一さんの想いを背負ってやろうと話しました」と関東第一、7日に逝去した長崎総科大附の小嶺監督に対して含め、選手への声掛けを行ったと話した。

 4日の準々決勝から中3日での準決勝だったため、関東第一対策を進めてきた中での準決勝不戦勝。関東第一の印象を「東京都リーグで結果を出されていて、試合を見ていても綺麗なサッカーをされる印象でした。ただ、全国大会の勝ち上がりを見ると綺麗なサッカーだけではなく、対戦相手に応じた戦いをする器用な一面もあり、やりづらい相手と考えていました」と話し、「今日の準決勝2試合目が終わるまでは相手も決まらないので、難しい時間は流れましたが、平岡総監督がしっかり話し、今できることを考えようと進んでいます。準決勝が終わってから、決勝へ前向きに準備ができると思っています」とコメント。

 選手・スタッフには、やはり動揺があったようで、平岡総監督の言葉も今朝、選手の顔色を見て、改めて練習前に伝えられた。山城監督も「準決勝に向けて、いろいろな方からメッセージももらっていました。ポッカリと穴が空いたようで、みんな座っていても、一言もしゃべらない時間があった」と振り返ったが、「僕も平岡先生の言葉で開き直れたところもあります。複雑な感情が入り混じる中ですが、サッカーで勇気を与えようと。自分たちができることを明確にして、準備を100%やっていくぞと声をかけていくことになると思います」と、決勝に向けてのアプローチに言及した。

 検査などは続く中で決勝への準備を進めることになるが、「こういったレギュレーションのもとで大会を始めるとわかっていたことですので、陽性者が出たらという覚悟はしていました。ただ、現実になると、なんて声をかけたらいいかわからない状況。我々も2日間で可能性がありますし、そうなるとどういった気持ちになるか難しいところはあります。ただ、こういったご時世で大会を開催していただいていることはありがたいことですし、一番苦労されていることは運営されている方なので、感謝の気持ちでいっぱいです」と続けている。

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