アストンマーチン・カスタマーのTFスポーツがWEC参戦へ。ELMSからステップアップ

2018年1月9日(火)11時10分 AUTOSPORT web

 アストンマーチン・レーシングのサポートを受けブランパンGTシリーズやELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦しているTFスポーツは1月8日、2018年よりWEC世界耐久選手権のLM-GTEアマクラスに参戦すると発表した。
 
 2014年のチーム設立以来、アストンマーチン・バンテージGT4、バンテージGT3を使用してブリティッシュGTやブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ、ミシュラン・ル・マン・カップなどにを参戦してきたTFスポーツ。
 
 2017年は新たにELMSのLMGTEクラスに新規参入すると、開幕戦シルバーストン4時間レースでデビューウインを飾るなどの好成績を収め、チームズランキングではトップとわずか2ポイント差のシリーズ2位につけた。また、同年6月に行われたル・マン24時間は初出場ながらLM-GTEアマクラス7位完走を果たしている。
 
 そんなチームは今シーズン、ELMSからWECにステップアップし、2018年5月〜2019年6月の1年強にわたって開催されるWEC“スーパーシーズン”にフル参戦するとアナウンス。ELMS、ル・マンで使用したアストンマーチン・バンテージGTEを引き続き用いて激戦区のLM-GTEアマクラスに挑む。
 
 ドライバーラインアップは同チームでELMSを戦ったサリ・ヨルク、ユアン・ハンキーのふたりに加えて、2017ポルシェ・カレラカップ・GBのシリーズチャンピオンを獲得したチャーリー・イーストウッドが3人目のドライバーとしてチームに加わることが明らかにされた。


「耐久レースの最高峰カテゴリーに参戦することは大変名誉なことだ。WECは我々がこれまで挑んできたシリーズのなかでも最大のプログラムになるだろう」と語るのは自らのイニシャルをチーム名に冠したトム・フェリエ代表。


「我々は過去2年、ブランパンGTシリーズやELMSに挑み成功を収めてきたが、(WECでも)同じように上位を争えると考えている」


 また、新たにチームに加わることとなったイーストウッドは「GTレースの最高峰へのステップアップは、とても大きなチャレンジになるだろう」とコメント。


「僕は2017年、カレラカップのチャンピオンになったが(FIA国際自動車連盟の定めるドライバーランクは)シルバーのまま変わらなかったおかげで、サリ(・ヨルク)とユアン(・ハンキー)という理想的なチームメイトと組むことができた」


「チームの全員にとってWECは未知の領域になる。しかし、僕たちはそのチャレンジを楽しみにしているんだ。今後に向けてテストプログラムの計画も進んでいる。今から開幕戦が待ちきれないよ!」

チームは2017年、オマーン・レーシング・ウィズ・TFスポーツとして参戦したブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップでプロ/アマクラスのシリーズチャンピオンを獲得した。
TFスポーツのサリ・ヨルク(左)とユアン・ハンキー(右)。中央のニッキー・ティームは2018年、TFスポーツからブリティッシュGTに参戦する。


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