「本当に親切だ」カブスの18番を背負った伝説OBが今永昇太との背番号秘話を明かす「着用していいか聞きたいと」

2024年1月14日(日)11時46分 ココカラネクスト

カブス入団を決めた今永。彼が背負う18番はカブスにとっても人気のナンバーだ。(C)Getty Images

 現地時間1月12日、DeNAからポスティングシステムを利用してメジャー移籍を目指していた今永昇太は、シカゴ市内にあるホテルでカブスへの入団会見に臨んだ。

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 最大5年総額8000万ドル(約116億円)の契約で入団した今永は、同会見で真新しいユニホームに袖を通した。そこで披露された背番号は「18」。日本ではいわゆるエースナンバーとして認知される番号であり、カブス入団に「自分の成長につながると思って決めた」と向上心を口にする30歳の左腕が選ぶのは何ら不思議ではない。

 ただ、カブスの18番は地元ファンにとっても思い入れの深いナンバーでもある。16年に108年ぶりのワールドチャンピオンに輝いた際に、ワールドシリーズ第7戦で決勝タイムリーを放ってMVPとなったベン・ゾブリストが背負っていたからだ。

 いわば「新入り」の今永。ゆえに「シカゴ・カブスの歴史を調べて、2016年のワールドシリーズ優勝の際にベン・ゾブリストがこの背番号を着用していて」と語ったように、球団の英雄が着用した背番号を選択するのに、それなりの敬意を示す。

 今永の“確認”は、他でもないゾブリストも驚くほどだ。地元放送局『Marquee Sports Network』のポッドキャスト番組に出演したレジェンドは、「彼の行動には大きな意味があるよ」と吐露。入団会見の数日前に、自身と同じ代理人事務所「オクタゴン」を介して“着用許可”を取ってきたことを明かした。

「(会見の)数日前に僕と同じ代理人事務所の人間から電話をもらったんだ。彼らはショウタが連絡を取りたがっていて、『18番を着用してもいいか聞きたい』と言ってきたんだ。僕は『もちろんさ! わざわざ了解を取る必要はないよ』と伝えたよ」

 まさかの連絡に「驚いた」というゾブリストは、会見内でも自身に対する敬意を口にした今永の言動に感嘆した。

「彼が会見で僕について言ってくれたことは、本当に光栄なことだった。日本という素晴らしい文化を持った国から来た彼が、僕のことをそう言ってくれたということは、おそらくわざわざそう言ってくれたということ。本当に親切な行動だと思うよ。

 何よりも、彼との契約は本当に素晴らしいと思う。『イエーイ!』って感じだよね(笑)。そして、あの番号は僕のものじゃない。カブスの番号だ。だから、彼がつけることは何の問題もないよ。もちろん、あの番号を着用できたことは幸せだったし、思い出は永遠さ。今はイマナガがフィールドで素晴らしい活躍をするのを楽しみにしている」

 レジェンドからも太鼓判を押された今永。歴史あるナンバーを背負う覚悟を示した左腕は、早くも地元ファンのハートを掴んでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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