ダカールラリー:競技7日目、ローブが電気系トラブルで順位落とす。二輪部門はホンダが首位奪還

2019年1月15日(火)11時24分 AUTOSPORT web

 第41回大会となる2019年のダカールラリーは1月14日、サン・ファン・デ・マルコナ周辺を回る387km(ステージ距離323km)の競技7日目が行われ、ステファン・ペテランセル(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)がステージを制覇。総合でも2番手に浮上した。


 全10ステージで争われている2019年のダカールラリーは終盤戦に突入。競技7日目はパウダー状の砂が堆積した“フェシュフェシュ”や広大な砂漠、そして高速セクションなどバラエティに富む構成で争われた。

競技7日目は砂漠や岩山などバラエティ豊かな路面コンディションで争われた


 このステージでは前日に続き、セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)がパフォーマンスを発揮し、ライバルを置き去る走りをみせたが、ステージ走行中に電気系トラブルが発生。修復に40分近くを要してしまい、ステージ11位に終わってしまう。

セバスチャン・ローブ(プジョー3008DKR)


 ローブの失速もあり、トップに浮上したのはペテランセル。砂丘を乗り越えた際にボンネットにダメージを負い、ドライバーたちもむち打ちのようなケガを負ったものの、ステージ2位のホアン・ナニ・ロマ(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・ラリー)より4分33秒速いタイムでステージ優勝を手にした。


 これにより、ペテランセルは総合でも首位のナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)と29分16秒差の総合2番手に浮上。総合3番手にナニ・ロマ、総合4番手にローブが続いている。


 ペテランセルは「ナビゲーションもトリッキーだったけど、うまくやれたと思う。ライバルよりいいタイムを刻むことができているからね」とステージをふり返った。


「ナッサー(アル-アティヤ)とのタイム差を少しは縮めることができたけど、彼からリードを奪うのは難しいかもしれない」


「正直、僕たちは総合首位に見合うだけの走りができていない。ナッサーはほとんどミスもせず、うまく戦っていると思うよ」

競技7日目を制したステファン・ペテランセル(ミニ・ジョン・クーパー・ワークス・バギー)
総合首位を堅持しているナッサー・アル-アティヤ(トヨタ・ハイラックス)
チームランドクルーザー・トヨタオートボデーの三浦昂/ローラン・リシトロイシター組349号車


■トヨタ車体は三浦組349号車がクラス首位に。二輪はホンダがトップ奪還


 四輪市販車部門を戦うトヨタ車体のチームランドクルーザー・トヨタオートボデーは三浦昂/ローラン・リシトロイシター組349号車がステージを50位で完走。チームメイトのクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車は、そこから10分以上遅れたステージ51位となったため、クラス順位が逆転。349号車がクラス首位/総合53番手、350号車がクラス2番手/総合55番手となっている。


 トラック部門を戦う日野チーム・スガワラは菅原照仁/羽村勝美組510号車がステージ9位で競技7日目を終え、総合9番手となっている。


 二輪部門はサム・サンダーランド(KTM450)が今大会2度目のステージ優勝を達成。総合でも7番手から4番手までポジションを上げている。前日、総合首位だったパブロ・キンタニア(ハスクバーナFR450ラリー)はステージ14位と順位を挙げられず。リッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)が7分47秒リードで首位に返り咲く形となった。


 2019年のダカールラリー競技8日目の現地15日は、サン・ファン・デ・マルコナからピスコへ向かう575km、ステージ距離360kmで争われる。

チームランドクルーザー・トヨタオートボデーのクリスチャン・ラビエル/ジャン・ピエール-ギャルサン組350号車
二輪部門首位に返り咲いたリッキー・ブラベック(ホンダCRF450ラリー)


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