多くの王者を輩出してきたフィンランド、将来的なF1開催を見据えて調査を開始

2019年1月21日(月)18時1分 AUTOSPORT web

 フィンランドのモータースポーツ運営組織は、将来的にF1グランプリ開催の可能性があるかどうかについて、調査を始めている。


 これまでF1の歴史に何人もの素晴らしいチャンピオンを輩出してきたフィンランドだが、これまでグランプリ開催に関心を示したことはなかった。


 しかし最近になってフィンランドのモータースポーツ運営組織であるAKKモータースポーツが、同国へのF1誘致の可能性について調査を始めたという。


 この組織はフィンランドの教育文化省に調査および「F1フィンランドGP開催に向けた、現実的なロードマップの作成」のための資金援助を申請している。


 開催候補地としては、ヘルシンキから160kmほどの場所にあるサーキットのキュミリングがあがっており、ここでは2020年にMoto GPが開催される予定だ。


「フィンランドはモータースポーツの歴史において、ユニークで素晴らしい伝統を築き上げてきた」とAKKのタトゥ・レムスカリオCEOは語る。


「フィンランドは近年のF1とWRCで、他国よりも多くのチャンピオンシップポイントを獲得している。けれどもそれだけでなく、近代的で信頼と持続可能性が高く、何よりもスリリングなモータースポーツイベントをファンやパートナー、アスリートのために開催するという部分に長けているとして、世界的に認知されている」


「調査によって、モータースポーツの最高峰における戦いが何を求めるのかについての詳細を把握できる。こうしたことは、我々が他のレースイベントを開催するときにも大いに役に立つだろう」


 F1は北ヨーロッパ地方で何年間かF1を開催していたことがあり、スウェーデンGPがアンデルストープ・サーキットで行なわれていた。また最近では、コペンハーゲンでデンマークGPを開催しようといった動きもある。


 ただし、こうした計画は今のところ実現には至っていない。ストリートコースでF1を開催することに対する市の反対により、計画は深刻な危機にさらされている。


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