アキュラがLMDh新時代初戦のポールポジションを獲得。僅差でポルシェが続く/デイトナ24時間予選

2023年1月23日(月)6時59分 AUTOSPORT web

 1月22日、アメリカ・フロリダ州のデイトナ・インターナショナル・スピードウェイで、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースの予選が行われ、メイヤー・シャンク・レーシングの60号車アキュラARX-06(トム・ブロンクビスト/コリン・ブラウン/エリオ・カストロネベス/シモン・パジェノー)が最速タイムを記録。WEC世界耐久選手権と共通の新規定『LMDh』が導入された2023シーズン、記念すべき最初のポールポジションを獲得した。


 予選は現地時刻13時25分から、GTDプロ&GTDクラス15分、LMP3クラス15分、LMP2クラス15分、そしてLMDhマシンがエントリーするGTPクラス20分と、クラス別のセッションが行われた。


 GTPクラスの予選で60号車アキュラのアタッカーを務めたブロンクビストは1分34秒031のベストラップを刻み、フェリペ・ナッセがドライブしたポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの7号車ポルシェ963をわずかに0秒083上回ってのポール獲得となった。


 3番手に続いたのはアキュラのもう1台、ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポートの10号車だった。10号車のリッキー・テイラーは、6号車ポルシェのニック・タンディがバックストレートのル・マン・シケインで起こしたアクシンデントにより赤旗が提示された残り7分の時点までは、2度の最速タイムをマークしていた。


 なお、6号車ポルシェのタンディは左フロントにダメージを負い、マシンをピットへと戻している。セッション直後に発行された非公式リザルト上では、赤旗原因車両のためノータイムとなり、順位は最下位となっている。


 再開後のセッションでは、多くの車両が1ラップのアタックを行ったが、ここでタイムを短縮したのが60号車アキュラと7号車ポルシェ、そして4番手に食い込んだチップ・ガナッシ・レーシング(キャデラック・レーシング)の01号車キャデラックV-LMDhのセバスチャン・ブルデーだった。5番手には、アレックス・リンがアタックを担当したチームメイトの02号車、6番手にはピポ・デラーニのアクション・エクスプレス・レーシングの31号車と、キャデラック勢が3台並ぶ結果となった。


 やや遅れをとったBMW Mチーム RLLの2台のBMW Mハイブリッド V8勢が、7〜8番手に続く形となったが、トップ8台のギャップはコンマ8秒ほどとなっている。

予選で赤旗原因となり、ノータイムとなったポルシェ・ペンスキー・モータースポーツの6号車ポルシェ963


■メルセデスAMG GT3がGTの上位を独占


 アタックドライバーに制約がないGTDプロとGTDクラスの予選では、プロドライバーによるアタックでGTDクラスの車両がGTDプロの車両を上回るタイムを叩き出している。


 最速タイムを出したのは、GTDクラスにエントリーするウインワード・レーシングの57号車メルセデスAMG GT3だった。フィリップ・エリスのアタックにより、1分46秒093をマーク。これにサンエナジー1・レーシングの75号車、チーム・コルソフ・モータースポーツの32号車と、GTDクラスのエントリーが上位3台を閉めた。


 GTの4番手にウェザーテック・レーシング79号車メルセデスが入り、これがGTDプロクラスのエントリーとしては最速となった。タイムを記録したのはマーロ・エンゲルだ。GTDプロの2番手には、ハート・オブ・レーシング・チームの23号車アストンマーティン・バンテージGT3、3番手にはバッサー・サリバンの14号車レクサスRC F GT3と続いている。


 レースデビューを迎えた新型GT3車両、フェラーリ296 GT3と992型のポルシェ911 GT3 Rは、予選ではいずれも後方に沈んでいる。


 ブロンズドライバーによるアタックが義務付けられたいるLMP2クラスでは、PR1・マティアセン・モータースポーツの52号車オレカ07・ギブソンをドライブするベン・キーティングが最速タイムをマーク。2番手に入ったTDSレーシングの35号車フワンソワ・エリオーを1秒以上、引き離した。


 30歳以下のシルバー、またはブロンズドライバーがアタックするLMP3クラスのポールポジションは、ニコ・ピノの33号車ショーン・クリーチ・モータースポーツ・リジェJS P320・ニッサンが獲得。18歳のチリ人ドライバーは、1分43秒197で36号車アンドレッティ・オートスポートのダコタ・ディッカーソンを0秒110差で抑えている。


 これで公式テストと予選のセッションはすべて終了。26日木曜日からレースウイークの走行が再開され、28〜29日に24時間の決勝が行われる予定となっている。

2023デイトナ24時間 非公式リザルト(※PDFが開きます)

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