不調アトレティコが土壇場の劇的勝利！…後半ATのコレア＆エルモソ弾でバレンシアを大逆転

　ラ・リーガ第22節が22日に行われ、アトレティコ・マドリードとバレンシアが対戦した。

　リーグ戦はここ6試合で1勝1分4敗、そして19日のコパ・デル・レイ4回戦ではレアル・ソシエダに完敗と、不調から抜け出せないアトレティコ。この日も24分にカウンターを浴びると、左サイドから仕掛けたユヌス・ムサにニアサイドを打ち抜かれ、ホームでバレンシアに先制を許す展開となる。

　さらに44分、アトレティコは自陣での混戦の中からトニ・ラトに縦パスを入れられると、抜け出したウーゴ・ドゥーロに流し込まれて2失点目。前半終了間際にバレンシアに追加点を許し、2点のビハインドを背負って後半へ臨むこととなる。

　後半に入ると徐々にペースを取り戻し始めたアトレティコは、64分にヤニック・フェレイラ・カラスコが蹴ったCKを途中出場のマテウス・クーニャが左足でプッシュして1点を返す。さらに80分には、アンヘル・コレアがエリア内の角度のないところからゴールを狙い、これはジャウメ・ドメネクの好セーブにあったものの、同点に向けた機運が高まる。

　そして迎えた90＋1分、左サイドのカラスコがアウトサイドキックで鋭いボールを入れると、ゴール前にルイス・スアレスが飛び込みGKが弾く。このこぼれ球をA・コレアが押し込み、アディショナルタイムで試合は振り出しに。さらに続く90＋3分、A・コレアのフリックからクーニャがうまくエリア内に進入すると、右足での折り返しをファーで待っていたのはマリオ・エルモソ。左足でゴールを揺らし、アトレティコがついに試合をひっくり返してみせた。

　試合はこのまま終了。不調のアトレティコが終盤の2ゴールなどで2点差を覆す大逆転勝利を収めた。

　次節、アトレティコ・マドリードは6日にアウェイでバルセロナと、バレンシアは5日にホームでレアル・ソシエダと対戦する。

【スコア】
アトレティコ・マドリード　3−2　バレンシア

【得点者】
0−1　25分　ユヌス・ムサ（バレンシア）
0−2　44分　ウーゴ・ドゥーロ（バレンシア）
1−2　64分　マテウス・クーニャ（アトレティコ・マドリード）
2−2　90＋1分　アンヘル・コレア（アトレティコ・マドリード）
3−2　90＋3分　マリオ・エルモソ（アトレティコ・マドリード）