「今の現状だと抑えやったほうが」新庄ハムに未だくすぶる「抑え問題」の決着点とは?

2023年1月24日(火)11時33分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 まもなくキャンプインを迎える日本ハムで「抑え問題」が注目を集めている。

 昨季は守護神が固定できなかったチームにおいて、安定した抑えが必要なことは間違いない。この点について新庄監督は昨年シーズン終盤に伊藤大海投手に「守護神テスト」を敢行したことも話題を集めた。

【関連記事】「監督批判も聞こえてきた」球界OBから指摘された 新庄ハム2年目の「課題」とは

 また伊藤といえば、今や侍ジャパンのメンバー入りを果たし、脂の乗ったプロ3年目右腕。ルーキーイヤー、2年目にそれぞれ10勝をマークと着実に階段を上がっているが、今オフは先発志向を強く表明している。今季の目標には「エース奪取」「16勝」を掲げている。

 このチーム懸案の抑え問題について球界内からも様々な考察の声が出ている。

現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、日本代表コーチも務めた野球解説者の高木豊氏は22日、自身のユーチューブチャンネル「高木豊 Tahagi Yutaka」を更新。その中で日本ハムOBの岩本勉氏と2023シーズンの日本ハムの戦いぶりを占った。

 その中で伊藤の起用法について両者が語る場面があった。岩本氏は伊藤について「どのポジションもできるピッチャーでやってもらわないと困る」としながら続けて、「今の現状のチーム事情で言うと(伊藤が)抑えやったほうがあとのピッチャーは固めやすいと思う」と推す。先発陣は開幕投手が決まっている左腕・加藤、エース・上沢、ポンセなども控える中、後ろは計算できる投手がいないため、現状は伊藤がベストだというのだ。

 一方、最近の選手事情に言及したのは高木氏だ。「最近は選手も(起用に関して)はっきり言うようになったよね」と選手も昔に比べて、はっきりと主義主張するようになったと振り返る。他球団でも目立ってきたこの風潮に関して、「それ許してたらチームにならないような気がするんだけど」と懸念を示す場面も。

 続けて「指揮官は絶対じゃなきゃ。チームの統率は取れない」と語った。

 この点については岩本氏も「(両者が)平行線だったら、指揮官の方向性に選手は合わせるべきですよね。じゃないと不協和音ばかりになる」とチームに与える影響を危惧する声も上がった。

 この問題についてはオフに入って伊藤が先発志向を繰り返しアピールする中でも、新庄監督は見解を示していない。

 伊藤についてはポテンシャルの高さを認めるがゆえに抑えを期待するという岩本氏。様々な意見が交錯する中、果たして新庄監督はどんな決断を下すのか。今後も注目を集めそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「新庄」をもっと詳しく

「新庄」のニュース

「新庄」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ