元Moto3参戦ライダー尾野弘樹がスズキGSX-R600で全日本ロードレースに復帰

2018年1月30日(火)0時20分 AUTOSPORT web

 全日本ロードレース選手権に参戦するミクニテリーアンドカリーレーシングが1月27日、都内のミクニ本社ビルで2018年シーズンの参戦体制発表を行ったとMFJスーパーバイク公式ファンサイトが報じた。


 二輪、四輪の燃料噴射関連品などを取り扱うミクニ。レースを社内活動として1997年から参戦を続けている。2018年シーズンは、全日本J-GP2クラスに新たに尾野弘樹を起用。尾野は2017年シーズン、FIM CEVレプソル国際選手権のMoto2クラスに参戦しランキング8位を獲得した。


 2010年から主戦場を海外に移し、2015年シーズンから2016年シーズンにかけて世界選手権Moto3クラスでしのぎを削ってきた尾野が、スズキGSX-R600を駆って実に9年ぶりに全日本へ参戦する。


 尾野は今回の参戦発表に際し「12月にお話をいただきまして、自分の力を出せる最高の環境だと思ったのでミクニテリーアンドカリーレーシングで走ることを決めました」とMFJスーパーバイク公式ファンサイトに語った。

2016年まで世界選手権Moto3、2017年はCEV Moto2に参戦した尾野


「全日本J-GP2クラスは、いろいろな要素が絡んでくるので難しいシーズンになると思いますが、チームと力を合わせて、いい結果を出せるように全力を出していきたいと思っています。目標は、もちろんチャンピオンですが、再び世界に戻れるような走りを見せたいですね。久しぶりの全日本なので、ぜひサーキットにボクの走りを観に来てください。期待以上の走りができるように頑張ります」


 また、同サイトが報じているところによると新たにMFJカップJP250には村瀬健琉がエントリー。村瀬は2017年シーズン、ミクニテリーアンドカリーレーシングからJ-GP2クラスに参戦した。


 2018年シーズンはマシンもホンダCBR250RRにスイッチし、心機一転のシーズンとなる。さらにアドバイザーには武田雄一が就任することも併せて発表されたという。


 世界を知る男、尾野が全日本J-GP2クラスに新風を巻き起こすか。2017年チャンピオン、水野涼不在のJ-GP2クラスは早くも群雄割拠の様相となりそうだ。


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