コルベットでGTLM優勝のJ.テイラー「チームメイトが陽性」の報告にショックを受けたと語る/デイトナ24時間

2021年2月1日(月)12時15分 AUTOSPORT web

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦デイトナ24時間レースでGTLMクラスの優勝を果たしたコルベット・レーシング3号車シボレー・コルベットC8.Rのドライバー、ジョーダン・テイラーは、チームメイトのアントニオ・ガルシアに新型コロナウイルスの陽性反応が認められたあと、レースの最後の7時間をニッキー・キャッツバーグとふたりだけでドライブしなければならないという知らせに、「ショックを受けた」と語った。


 テイラー、ガルシア、キャッツバーグはシボレー・コルベットC8.Rの耐久レースにおける最初の勝利に向けてトリオを編成したが、テイラーとキャッツバーグはチェッカーに至るまで想像以上の運転を強いられた。


「正直に言って、それは良いニュースではなかったね」とテイラー。


「僕は2度目のトリプル・スティントを終えて、自分の仕事は完了……と思っていた。マッサージを受けてリラックスして、ニッキーとアントニオのレースを見守ろうとしていた」


「リラックスできることが嬉しかったんだけど、そのときに『おい、アントニオはクルマに戻れないぞ』と言われたんだ。正直、ショックだった。仕方がないことだったよ」


「アントニオは、僕たちの男であり、僕らのフィニッシャーだった。最後にマシンをドライブして欲しかったんだ。この勝利が彼にとってどれほどの意味があるか、またどれほど彼が勝利でレースを終えることを望んでいるか、僕は知っていた。だからアントニオがとても気の毒でね……」


「ありがたいことに、僕らはよく鍛えられている。健康かつ元気でい続けるために、ここにいるドクターからも大きなサポートを受けている。体力的にはそれほど悪くなかったけど、それ以上に精神的な緊張が困難だったね」

ふたりだけでポディウムに立つテイラーとキャッツバーグ


 チームがその後どのようにレースを進めるべきかIMSAに指示を求めたこと、またチームはチームの予防策に自信を持っていたことをテイラーは説明したが、予防措置として、(チームとして総合3連覇を達成したウェイン・テイラー・レーシング含め)テイラー一族にとっての歴史的な日を祝うためのディナーには参加しないことを明らかにしている。


「コルベット・レーシングと、プラット・アンド・ミラーは安全と健康について非常に真剣に取り組んでいるし、我々のプロトコルもまた非常にシリアスなものだ」とテイラーは語る。


「24時間レース中も、ドライバーたちは実際に触れ合う(対面する)ことはない」


「レース中、ニッキーと対面することはずっとできなかった。ただクルマを次のドライバーに引き継ぐだけで、お互いに(顔を合わせて)会うのはレース後になる。僕がアントニオを最後に見たのは、レース前だ」


「それでも、僕らは常にソーシャル・ディスタンスを保っている。常に正しいプロトコルに則っており、手袋、バラクラバス、ヘルメットを着用しているから、車内でリスクにさらされることもない」


「僕らは心配しすぎることはなかった。IMSAとNASCARに従い、自分たちを信頼していた」


「彼らはここでレースをするためのプラットフォームを与えてくれたから、彼らの作ったプロトコルを壊すようなこととか、安全でないことや衛生的でないことはしたくなかった」


「僕らは彼らの言うことに従った。その結果、アントニオは(レースの)最後までここにいることができなかった。それはとても悲しいし残念だけど、彼は今日の僕らの勝利の大部分を占めていたよ」


「アントニオはこの3号車チームを長年にわたって牽引してきた。彼は何年もここにいる。彼は今回もいいスタートを切ってくれた。だから僕らにとっては表彰台で彼と喜びを共有できなくて悲しいよ。でも数週間のうちに彼が良くなり、問題がクリアになって、全員で会ってお祝いができるようになるはずだ」


「僕はいま元気だし、このあとは家に帰り、必要な限りひとりで座り、しばらくの間は(優勝記念の)ロレックスを気に掛けるだけだ。また、検査を受け、自分が安全であることを確かめたい」


「僕は犬を飼っているんだけど、いまのところ犬がCOVID-19に感染することはないと思うので、大丈夫だよ」

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