「どうかしている」4階級も下の井上尚弥に対戦要求! 元ライト級暫定王者に英メディアは異論「井上と戦うに値しない」

2024年2月1日(木)16時0分 ココカラネクスト

井上との対戦願望を口にしたガルシア。しかし、25歳の若武者が放った言葉には反発意見が相次いでいる。(C)Getty Images

 ボクシングのライト級を主戦場とする元王者の発言が波紋を広げている。

 注目を集めているのは、プロボクシング元世界WBCライト級暫定王者であるライアン・ガルシア(アメリカ)が現地時間1月30日に行ったインスタグラムのライブ配信中に放った言葉だ。

【動画】戦慄の45秒間 世界を震撼させた井上尚弥の圧倒的KOシーンをチェック

 現在25歳で、25戦24勝(20KO)と堂々たるキャリアを歩んでいるガルシアは、「イノウエは多くの階級の世界王者になると信じている」と、2階級での4団体統一を果たした井上尚弥(大橋)にクローズアップ。あらゆる媒体のPFP(パウンド・フォー・パウンド)でもトップに選ばれる日本の怪物との対戦願望を明らかにした。

「いつか僕たちが、140(スーパーライト級)で戦ったらどうなるんだろうと夢に見る時があるんだ。未来の話だけどね。日本でやるとしたら、間違いなくとてつもないビッグマッチになる。そして、史上最大のPPVの一つになるだろうね。僕が言ったことを覚えておくといいよ」

 もっとも、両雄の階級差は4。さしもの井上でもスーパーライト級に上げるのは「非現実的」。以前から“モンスター”に対して「イノウエほどの才能の持ち主は滅多にいない。全盛期のマニー・パッキャオと言っても過言ではない」と敬意を表していたガルシアだが、今回の発言はいささか無理がある。

 現在、自身の対戦相手を巡っては、キャリア31戦無敗にして、2階級制覇のデビン・ヘイニー(米国)との交渉中と報じられているガルシア。そうしたなかで4階級も下のファイターに引き合いに出し、自己アピールに繋げようとした25歳には、批判の声も飛んでいる。英メディア『Boxing News 24』は「イノウエとPPVで大激突するというビジョンを実現するためには、日本人が18ポンドも体重を上げる必要がある」と指摘。そして、ガルシアの言動に厳しい意見を投げかけている。

「ガルシアが、いわゆる“セレブ・ボクサー”に変身しつつあることを考えても、イノウエとの試合を検討することすらどうかしている。彼はプロとしてイノウエと戦うに値するようなことは何もしていない。彼は1100万人のインスタグラムのフォロワーがいるから人気があるだけで、そのフォロワーも、大半はボクシング・ファンではない。多くはライアンに夢中なティーンエイジャーだ」

 さらに井上の実力とキャリアを高く評価する同メディアは「イノウエは多彩な技術と圧倒的なスピードを持っている。体重差に関係なくガルシアに勝つ可能性すらある」とエキサイト気味に強調。「イノウエは本物のファイターだ。技術力やリングでのIQにも欠け、140の真のトップ10を相手に自分自身を証明できていないガルシアとは違う」と断じた。

 井上との将来的な対戦になぜか闘志を漲らせているガルシア。彼の“願望”が叶う日は訪れるだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

ココカラネクスト

「言葉」をもっと詳しく

「言葉」のニュース

「言葉」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ