3季連続最下位からの脱出なるか 井上中日の"PBキャンプ" 埋めるべき「3つの穴」とは
2025年2月1日(土)12時50分 ココカラネクスト
井上新監督の手腕に期待が高まる(C)産経新聞社
いよいよキャンプイン。3季連続最下位と近年は低迷が続く、中日にとっても井上一樹新監督率いるチームがどう生まれ変われるか、注目を高めている。
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井上監督の今キャンプのテーマは「PB(ポジティブ・バトル)キャンプ」だという。選手がどんどん指揮官に対して、アピールを果たしていくことでチーム内の活性化を目指していく。
一方で課題は山積みとなっている。まず一つ目の穴は近年の低迷の大きな要因となっている打撃力強化をどう果たしていくか。
現役ドラフト組の細川成也が独り立ちを果たし、昨季も23本塁打をマークしたが、前後を打つ選手も求められる。今季が契約最終年となるベテランの中田翔、オルランド・カリステ、若き主砲候補、石川昂弥の本格覚醒も必須のシーズンとなりそうだ。
また「投手王国」と見られている中日も昨季は先発陣が苦しんだ。開幕投手を務めた柳裕也は4勝止まり、ベテラン左腕の大野雄大も存在感を示せなかった。今や日本球界のエースともいわれる、若き右腕、高橋宏斗がフル回転している中、安定感ある3本柱が確立できるか。スケールの大きいピッチングで知られる梅津晃大にもさらなる成長が求められている。
最後には守備の安定感も鍵を握りそうだ。内野の要とされる二遊間は誰に託すのか。昨年開幕直後に二塁手として存在感を示した田中幹也は年間通してのパフォーマンスに課題がある中で、村松開人、福永裕基、辻本倫太郎、龍空らの内野陣をどう組みたてていくのかも注目となる。
2軍監督の経験も長く、選手のモチベーションをうまく高めていく井上監督の手腕にも期待が高まる。
昨年、春先には単独首位に立ち、名古屋の街も沸き立った。新監督がどのような形で新風を吹き込んでいくか、春季キャンプの内容も話題を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]