広島・森下が4年ぶりにキャンプ初日ブルペン入り 自身初の開幕投手へ「しっかり投げられて良かった」
2025年2月2日(日)5時0分 スポーツニッポン
プロ野球は1日、12球団が一斉にキャンプイン。広島の日南1次キャンプでは、森下暢仁投手(27)が精力的に動いた。4年ぶりにキャンプ初日のブルペンに入って19球を投げた。初の開幕投手に意欲を示す右腕は、「キャンプから実戦に入って、シーズンに入っていきたい。手応えをつかめるような準備をしたい」と超速仕上げに取りかかる。
森下の自覚がにじんでいた。21年以来、4年ぶりに春季キャンプ初日にブルペン入り。過去との違いを示した。
「自分の投球フォームも確認しながら、(力感が)10割じゃなくても、球質的に良い球を投げられていたらな、と思って投げていた。キャンプから実戦に入って、シーズンに入っていきたい。手応えをつかめるような準備をしたい」
ブルペンでは弾道測定器「ラプソード」で球速や回転数などを確認しながら直球を19球投げ、「しっかり投げられて良かった」と充実感を漂わせた。今季は初の開幕投手に意欲を示しており、超速仕上げに取りかかる。既に1月の自主トレからブルペン入りしており、今後は「徐々に変化球を投げながら、良い球、悪い球、どの球が弱いのかだったりを考えながらやっていければ」とプランを描いた。
昨春はキャンプ2日目にブルペン入り。初実戦は3月1日だったが、今春は2月中の実戦登板を見据えて、初日から精力的に動いた。その理由について説明した。
「自主トレから何度かブルペンに入っていて、その延長で入ろうと。監督も言っていた通り、争いだったり、そういうところを意識して、初日から入れるのであれば入ろうと思っていた。しっかり(開幕投手を)争えるように頑張りたい」
新井監督が掲げる“競争キャンプ”が発奮材料となっている。この日、指揮官は今季の開幕投手について、考え中か?との問いに「はい、そうです」と改めて強調。そうした中、6年目右腕の覚悟が垣間見える。
「今シーズンは結果を残したいと思っていますし、今まで代わり映えしない成績が続いているので、本当に今年は良い成績を残したいなと思っている」
菊地原投手コーチは練習前の投手陣の円陣での様子を明かした。「“中心になってやっていきたい”と言っていた。そういうところでも、どんどん中心になって戦っていきたいという意気込みは凄く感じた」という。今年の森下はひと味違う。真のエースに向け、挑戦は始まっている。(長谷川 凡記)