ディ・ジャンアントニオ、マシン開発に遅れ。胃腸炎でMotoGPシェイクダウンテストは初日のみ参加

2022年2月3日(木)19時57分 AUTOSPORT web

 1月31日から2月2日の3日間、2022年ロードレース世界選手権MotoGPクラスのシェイクダウンテストがマレーシアのセパン・インターナショナル・サーキットで行われ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシング)は初日は走行したが、胃腸炎により残り2日は参加できずマシンセットアップに遅れが生じた。


 MotoGPルーキーのジャンアントニオは初日にドゥカティ・デスモセディチGP21を初めて駆り、セパンを38ラップ周回。2分02秒596のベストタイムで10番手となった。


 しかし、胃腸炎の症状が出たため念のため医療チェックを受けた。PCRは陰性となったが残り2日はコースに戻ることができなかった。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGPセパンシェイクダウンテスト1日目


「本当に申し訳ないよ。この3日間を良い形でスタートさせるために、そしてオフシーズン全般を良い形でスタートさせるために、できる限りの準備をした」とジャンアントニオ。


「ところが、ある“ばかげた”ことが原因で、残念ながらベッドに寝なければならなくなった。昨日は完全にノックアウトされてしまったが、今日は少し良くなっている。あと数日ほど休めば、もう土曜日(のセパンテスト)から調子を取り戻せることを願っている」


 また、クリニカモバイルのミケーレ・ザサ医師は「ファビオには単純な胃腸炎で、初日の終わりに症状が現れた。南東アジアに旅行するときには一般的なことだが、脱水症状がひどく、安全にライディングができない状態だった」と説明した。


 シェイクダウンテストは、ルーキーライダーが5人参加したが、ジャンアントニオは2日間走行できなかったことで他の4人から大きな遅れをとった。


 タイヤも1種類しか使用できておらず、レースシミュレーションや電子制御のセットアップが進まなかったという。

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(グレシーニ・レーシングMotoGP)/2022MotoGPセパンシェイクダウンテスト1日目


 ジャンアントニオのクルーチーフを務めるドナテッロ・ジョバノッティは「この3日間の目的は、バイクと特にタイヤを理解することだった。ラップ数が少ないにもかかわらず、ミディアムタイヤのみを使用した非常にポジティブな1日の後、もうひとつのタイヤを使用したテストとバイクの挙動と電子制御を理解するためのレースシミュレーションも含まれていた」と語った。


「次のセパンテスト(2月5〜6日)で失われた時間を回復することは難しいだろう。初日以降に失われた時間を埋め合わせ、もうひとつのタイヤを試し、レースシミュレーションを試すが、当然ながら、電子制御やセットアップに集中することはできないだろう」


 オフィシャルテストは2月5〜6日にセパンテスト、2月11〜13日にインドネシアでマンダリカテストが行われるが、どこまで巻き返せるだろうか。

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