穴口一輝選手の死去を受けた青木真也の指摘に井上尚弥も呼応「皆さんには誤解だけはして欲しくない」
2024年2月3日（土）13時34分 ココカラネクスト
穴口選手が出場した興行でメインマッチを張っていた井上。(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext
2月2日、日本ボクシングコミッション（JBC）は、右硬膜下血腫による入院治療中だった穴口一輝選手（真正）が、同日午後5時38分に死去したと発表した。
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23歳だった。穴口選手は12月26日に有明アリーナでボクシングの日本バンタム級王座に挑戦。4度のダウンを奪われ、判定で逆転負けを喫した試合後に戻った控室で意識を失って救急搬送。右硬膜下血腫により緊急での開頭手術を受けていた。
穴口選手の逝去を受け、総合格闘家の青木真也が3日までに自身のX（旧ツイッター）を更新。ボクシングを含めた格闘競技の安全性の見直しを訴えた。
まず、「ご冥福をお祈りします」と穴口選手を悼んだ青木は、「安全管理を再検証して再発防止策を講じるのはもちろんのこと、格闘技競技がスポーツとして許されるのか否かの議論が一度あってもいいと思います」と指摘。さらに「ボクシングは死亡事故が起きるし、MMAとキックは減量で死亡事故が起きるし、格闘競技の安全性に対して議論があって然るべきだと思いますよ。お気持ち表明して済ませるから改善されない」と持論を続けた。
また、当該試合がJBCの年間表彰で世界戦以外での年間最高試合に選出されたことを踏まえ、「年間最高試合が死亡事故なのはその競技を疑わざるをえないと思うんですよね」とも綴った。
これに対しては様々な意見が寄せられている。そのなかで26日の興行でマーロン・タパレス（フィリピン）とのメインマッチを行い、世界スーパーバンタム級4団体統一王者となった井上尚弥（大橋）も反応。「年間最高試合に選ばれたのは穴口選手へのエールでもあったと思います」としたうえで、「受賞された40分後に息を引き取ったと聞いてますので皆さんには誤解だけはして欲しくないと思います」と記した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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