巻き返しを期す阿部巨人 左腕王国を築けるか 熱視線浴びる「スーパールーキー」とは

2024年2月7日(水)12時31分 ココカラネクスト

森田は即戦力ルーキーとして期待を高める(C)産経新聞社

 4季ぶりのV奪回を目指す巨人では投手王国の再建が近年のチーム課題とされている。昨年球団史上2度目となる2年連続Bクラスの屈辱を味わった背景にはチーム防御率がリーグ5位の3・39と低迷したことも足を引っ張った。

 注目の先発ローテーション予想、開幕6枠に関しては開幕投手に内定している戸郷翔征、昨年節目の10勝をマークした山崎伊織、またベテランの菅野智之は〝当確〟と見られている。

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 残り3枠には、昨年後半躍進した姿を見せた赤星優志、また即戦力の呼び声高い大型ルーキーの西舘勇陽(中央大・21)がどうからんでいくのかも注目を集めそうだ。

 また左腕ではフォスター・グリフィン、ヨアンデール・メンデス両助っ人の名前もあがる中、ドラフト2位左腕・森田駿哉(Honda鈴鹿・26)の評価もうなぎ上りとなっている。

 身長186センチの長身から勢いのある直球、キレのあるスライダー、ツーシームを操る。

 昨年チームの先発左腕の勝ち星はグリフィン6勝、メンデス5勝、横川凱が4勝とそこまで目立った成績を残せた投手はいなかった。打線との兼ね合いもあり、勝ち星をひろうのは容易ではないが、一方優勝した阪神では左腕エースの伊藤将司が10勝、新たに加わった大竹耕太郎がチーム勝ち頭の12勝をマークと安定した成績を残した。左の先発の充実が求められる中、森田は新風として期待が高まっている。

 チームにはほかにもキャンプ2軍スタートとなったが、かつて戸郷と共に左右エースとしてチームを盛り立てていくことが期待された18年のドラフト1位左腕、高橋優貴もいる。直近2年間はわずか1勝と苦しんでいるが、再生を果たせば、こちらもチームにとって大きな力となることは間違いない。

 阪神、DeNA然り左の先発が充実しているチームは強いともいわれる。投手陣再建を図る中で、いかに左腕たちが存在感を示せるかも優勝への欠かせないピースとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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