【巨人】「松田二塁」は究極のオプション?奮起を促されている「選手の名前」

2023年2月9日(木)11時19分 ココカラネクスト

(C)Getty Images

 見慣れない光景だった。

 巨人は宮崎キャンプ第2クール2日目となった8日に、今キャンプ初のシートノックを敢行。吉川尚輝(28)、湯浅大(22)と共に二塁守備に入ったのはベテランの松田宣浩(39)だった。

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 誰よりも多く声を張り上げる「熱男」ぶりはここでも健在。スムーズなグラブさばきで慣れない二塁守備も難なくこなし、「どのポジションでも試合に出たい」と言っていたように貪欲な姿勢を示した。

 ソフトバンク時代にファームで数試合取り組んだことはあるが、経験の少ないポジションでもベテランの円熟味を見せた。

 「松田二塁」の意図について、原辰徳監督(64)は「今日はちょっと二塁をやってもらおうと。彼が色々なポジションに就くと他の人たちがビビるよ」とニヤリ。

 刺激を与えたかったのは昨年正二塁手としてレギュラーを獲得、今季は主将の岡本和真(26)を支える副将としての働きも期待される吉川だった。

 というのもこれまでの吉川といえば、前に出ることを苦手とし、控え目キャラで知られた。副将に就任した当初も「何をしたらいいか分からないので・・・」と困惑気味だったが、首脳陣が吉川を副将に指名したのもそんなキャラクターを変化させてもらいたいと願ってのこと。

 原監督も吉川に対してはすでに、松田の「声出し」を見習うようにと指令を出していた。「やっぱりあれだけ声を出せるというのは自分を鼓舞する、相手を鼓舞する、リーダーとしてはとても重要なところ」と「熱男」イズムの継承を望んでいた。

 実際にともに二塁を守ったこの日の練習では、いつも以上に吉川の元気な声が目立ったという。

 忍者守備の異名でも知られ、高い身体能力を誇る吉川がさらに一皮むければ、チームはそれだけV奪回に近づくことになる。生え抜きとしてチームを引っ張る吉川の生まれ変わった姿が今年は期待できそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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