批判殺到で解任論も噴出! それでも韓国を率いるクリンスマン監督は辞めない「なぜ批判の声が多いのか、私には分からない」

2024年2月9日(金)16時0分 ココカラネクスト

クリンスマン監督は、批判展開する国内メディアに異論を唱えた。(C)Getty Images

 敗戦のショックを感じさせないクレバーな返答は、ファンやメディアの感情を逆撫でにした。

 現地時間2月8日、韓国代表を率いるユルゲン・クリンスマン監督が仁川国際空港に到着。その場で先のアジアカップに対する報告会見を実施した。その様子を日刊紙『朝鮮日報』など複数のメディアが報じている。

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 カタールで開催されているアジアカップにおいて、韓国は64年ぶりの大会制覇を目指して挑んだ。がしかし、結果はベスト4で敗退。最後は格下であるヨルダンに枠内シュート0で、0-2と完敗する散々な内容で、涙をのんだ。

 悲願のタイトルも掴めずに終わった今大会で6試合10失点と不安定さを露呈する内容もあり、クリンスマン監督に対する韓国国内からの反発の声が噴出。大会前以上に解任を求める意見が強まっている。

 そうした逆風が強まるなかで会見に臨んだクリンスマン監督は、「ファンから辞任を求める声が高まっているが?」と問われた指揮官は開口一番、「私は韓国代表を率いることができて幸せだ」と断言。そして、批判が続出している現況について追及されると、笑みを浮かべながら、こう切り返している。

「なぜ批判の声が多いのか、正確な理由は私には分からない。ただ、この一年でチームは確実に成長したと思うし、この一年で若手選手が徐々に加わってプレータイムを増やすなかで、しっかり経験を積んでいる。だから今は、北中米で開催されるワールドカップが楽しみでしょうがない。

 サッカーに一喜一憂は付き物だ。ラウンド16のサウジアラビア戦と、準々決勝のオーストラリア戦では劇的な勝利を挙げ、歓喜したファンも多かったはず。逆に負けて敗退すれば、一夜にして世論は得てして変わる。そういうものだと理解しているよ」

 批判を意に介さず、チームの仕事ぶりを評価したクリンスマン監督は、「(辞任を求めるような)過激で否定的な意見もあるようだ。ただ、私は40年間、サッカーの世界で生きてきた」とキッパリ。そして、強い口調で自らの立場を断言している。

「結果が出なければどれだけ批判を浴びるか、私はよく知っている。しかし、それをどう受け止めるかも指導者の責任だ。大切なのは、正しい方向に成長していくことだと考えている」

 韓国をいかに再生させていくのか。いずれにしても、還暦を目前にするドイツ人指揮官の手腕への批判はしばらく止みそうにない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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