サッカー界にブルーカードが誕生? “シンビン”が試験的に導入される可能性も浮上

2024年2月9日(金)12時34分 サッカーキング

新たなルールについて検討されているようだ [写真]=Getty Images 

写真を拡大

 サッカー界に新たなルールが導入される可能性が浮上しているようだ。8日、イギリスメディア『BBC』や『スカイスポーツ』などが伝えている。

 国際サッカー評議会(IFAB)は9日にプロサッカー界における“シンビン”のトライアルについて詳細なプロトコルを発表される見込みとなっている模様で、これには“ブルーカード”の導入に関する条項も盛り込まれることが予想されている。

 “シンビン”とはラグビーにおいて危険なプレーなどにより、一時的に試合から離れることを命じるルールのことであり、主審から“ブルーカード”を提示された場合には、テクニカルエリアなどピッチ外のところで10分間を過ごすことになるという。

 また、審判に冷笑的な態度を取ったりした場合にも“ブルーカード”の対象となる可能性も検討されている模様で、“ブルーカード”が2枚提示された場合や“ブルーカード”とイエローカードを1枚ずつ提示されれば、イエローカード2枚と同様に退場処分となるようだ。

 すでにイングランドとウェールズのアマチュアサッカー界やユースで試験的に“シンビン”は導入されており、スポーツの立法機関では昨年11月により高いレベルのこれらの措置を導入すべきであると合意もされている。これを受け、IFABも3月に行われる年次総会で上級レベルでの“シンビン”のトライアルを承認する予定であることが報じられている。

 なお、『BBC』ではプレミアリーグはいかなる初期のトライアルに参加することを否定していることが報じられているものの、イギリス紙『タイムズ』ではFA(イングランドサッカー協会)が来シーズンのFAカップと女子FAカップで“シンビン”を試験的に導入することを検討していることが伝えられている。

 それでも、FIFA(国際サッカー連盟)は「サッカーの上級レベルにおけるいわゆる“ブルーカード”に関する報道は不正確であり、時期尚早だ。そのような試験が実施される場合は下位レベルにおいて責任ある方法での試験に限定されるべきであり、FIFAはIFABのAGM(年次総会)でこの議題が議論される際にはあらためてこの立場を主張するつもりだ」と声明を発表している。

 一方、理事会のメンバーでFAの最高責任者であるマーク・ブリンガム氏は“シンビン”の導入について検討し始めた理由を次のように語っている。

「明らかにプロトコルは開発されなければならないが、私たちが“シンビン”の検討をし始めたのは、異議の部分のことだった。イングランドの草の根部分では非常にうまく機能していた。その後、私たちは戦術的なファウルについても話し合ってきた」

「期待されたカウンター攻撃がそれによって台無しになるところ見ることは、試合を観戦しているファンたちがフラストレーションを感じる部分だと思う。それにはイエローカードが十分かという問題もあり、私たちはそれも議定書に含めるべきか検討することになった」

「始まりは選手の振る舞いと異議に注目することだった。その後、私たちはそれに戦術的なファウルなど他の領域も含めるかを同じように検討している」

 すでに“シンビン”は2018−19シーズンから下位レベルで試験的に導入されており、FAでは31リーグ全体で異議が38パーセントも減少したことが報告されているが、果たしてプロレベルでも導入されることはあるのだろうか。

サッカーキング

「誕生」をもっと詳しく

「誕生」のニュース

「誕生」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ