シアラー氏、“無冠の帝王”ケインに自身の姿を重ねる「トロフィーを獲れなくても…」

2023年2月12日(日)16時23分 サッカーキング

チームタイトルとは無縁のケイン [写真]=Getty Images

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 プレミアリーグ歴代最多得点記録を保持している元イングランド代表FWアラン・シアラー氏が、トッテナムに所属する同国代表FWハリー・ケインのキャリアに言及した。11日、イギリスメディア『BBC』がコメントを伝えた。

 現在29歳のケインは、5日に行われたプレミアリーグ第22節マンチェスター・C戦でトッテナムでの公式戦通算「267」得点目を挙げ、元イングランド代表FWジミー・グリーヴス氏が保持していたクラブの歴代最多得点記録を更新。さらにプレミアリーグ通算200ゴールに到達し、史上3人目の快挙達成となった。また、A代表では通算「53」得点を挙げており、元同国代表FWウェイン・ルーニー氏とトップで並んでいる。

 数々の個人記録を打ち立ててきた一方で、トッテナムと代表ではチームタイトルに恵まれないケイン。現行契約が2024年夏で満了を迎えるなか、バイエルンやマンチェスター・Uなどへの移籍が噂されている。

 トッテナムが11日に行われたプレミアリーグ第23節レスター戦で1−4の逆転負けを喫した後、シアラー氏は『BBC』のラジオでケインの去就に言及。「自分のキャリアを振り返って、マンチェスター・Uに行きたかったと言う日は1日もない。なぜなら、私は“メダル”を勝ち取っていたからね」と、後輩にかつての自分の姿を重ねている。

「ハリーはトッテナムの記録を持ち、銅像を建てられることになる。イングランド代表の記録も持ち、おそらくウェンブリーにも銅像が建てられる。そして、プレミアリーグの得点記録を塗り替えられるチャンスがある。それらはすべて彼の“メダル”だ」

 シアラー氏は1994−95シーズンにブラックバーンでプレミアリーグを制したものの、1996年夏から現役引退まで約10年間プレーしたニューカッスルではタイトル「0」。3度のプレミアリーグ得点王に輝き、通算「260」ゴールを挙げたレジェンドは、次のように言葉を続けた。

「ハリーがトッテナムに残る決断をした理由はわかる。彼の周りにはすでに偉大な選手たちがいて、もしトロフィーを獲れなくとも、彼はまったく気にしないと思う。その問いに答えられるのは彼だけだ。『僕は人類で最も幸せな男だ。僕はすべての記録を持っている。トロフィーはないけど、幸せだよ』と言うことができるんだ」

  また、現役時代にアーセナルで活躍した元イングランド代表DFマーティン・キーオン氏もシアラー氏に同調。「プレミアリーグの歴代最多得点を記録すれば、それだけでもトロフィーと言える。彼がワンクラブ・マンであるという事実が好きなんだ。しかし、きっとそれは彼にとって大きなジレンマだ。彼はトロフィーを獲得したいだろう」とコメントを寄せている。

サッカーキング

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