【コラム】ユーロ2020、そして2022年W杯へ…新生アッズーリの歩む道は?

2018年2月15日(木)17時59分 サッカーキング

ロシアW杯出場を逃したイタリア代表。今後は世代交代が求められる [写真]=NurPhoto via Getty Images

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 イタリアサッカー協会は、U−21イタリア代表を率いていたルイージ・ディ・ビアージョ氏をA代表の暫定監督とすることに決めた。同監督は3月23日にマンチェスターで行われるアルゼンチン代表戦、同27日にロンドンで行われるイングランド代表戦の指揮を執ることになる。

 現在は、新しく協会入りした元イタリア代表DFアレッサンドロ・コスタクルタ氏らが、ゼニトのロベルト・マンチーニ監督やチェルシーのアントニオ・コンテ監督らに正式な代表監督のオファーをしているという。しかし、いずれにしてもシーズン中はクラブとの契約など課題が多いため、実際に新しい代表監督が決まるのは今シーズン終了間際になるだろう。ユーロ2020(ヨーロッパ13カ国開催)、そして2022年のカタール・ワールドカップへ向けて本格的なスタートを切るのは、ロシアW杯直前の6月1日、フランス代表とのテストマッチ(ニース)が有力だ。

 ディ・ビアージョ監督は現在のアッズーリ(イタリア代表の愛称)・メンバーを中心にチームを構成しつつ、世代交代へ着手することとなる。

 攻撃陣ではFWチーロ・インモービレ(ラツィオ)、FWロレンツォ・インシーニェ(ナポリ)、FWアンドレア・ベロッティ(トリノ)、FWフェデリコ・ベルナルデスキ(ユヴェントス)、中盤ではMFロレンツォ・ペッレグリーニやMFアレッサンドロ・フロレンツィ(ともにローマ)、MFマルコ・ヴェラッティ(パリ・サンジェルマン)らが、今後も中心を担うだろう。そして、20歳のFWフェデリコ・キエーザ(フィオレンティーナ)やFWパトリック・クトローネ(ミラン)といった若手選手が順調に成長し、ここに絡んでくることに期待がかかる。

 一方、GKジャンルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)と“BBC”(アンドレア・バルザーリ=ユヴェントス、レオナルド・ボヌッチ=ミラン、ジョルジョ・キエッリーニ=ユヴェントス)を中心としていた守備陣は大きく世代交代させなければならない。

 ミランのGKジャンルイジ・ドンナルンマ、DFアレッシオ・ロマニョーリ、DFダヴィデ・カラブリア、そしてユヴェントスのDFダニエレ・ルガーニらが引っ張っていくことになりそうだ。

 多くの20代前半のプレーヤーを挙げたのは、ディ・ビアージョ監督がU−21代表を率いていた関係でよく知っており、またベテランと若手をうまく混ぜながらシフトチェンジしていけると考えたからだ。

 9月からはいよいよ、新たな公式大会「UEFAネーションズリーグ」もスタートし、ユーロ2020への挑戦が始まることになる。準備期間はそう長くはない。W杯に出場しない点を逆にメリットと考え、選手たちがシーズンオフでじっくりと休養し、来シーズンへつなげられるよう望むばかりだ。

文=赤星敬子

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