WRC:トヨタのラッピ、“初”スウェーデン戦で総合4位。「自分にこれほど速さがあるとは」

2018年2月19日(月)11時47分 AUTOSPORT web

 2月15〜18日に行われた2018年のWRC世界ラリー選手権第2戦スウェーデンに挑んだTOYOTA GAZOO Racing WRT。表彰台には届かなかったものの、今年がWRC最上位クラスで挑む初のラリー・スウェーデンだったエサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)が総合4位を獲得した。


 スウェーデンとノルウェーを舞台に、シリーズ唯一のフルスノーイベントとして開催されるラリー・スウェーデン。大会2連覇がかかるトヨタ勢だったが、出走順に苦しめられ、競技初日から苦しい戦いを強いられた。


 そのなかで比較的出走順が遅かったラッピは、SS1の総合8番手から着実にポジションを上げていく。


 競技2日目には総合2番手走行中に雪壁に衝突してしまい、エンジンパワーが低下するトラブルがあったが、総合5番手と9秒差で臨んだ18日(日)の競技最終日、ラッピはSS17で前を走るオストベルグを交わして総合4番手に。


 続くSS18〜19では連続でステージ優勝を飾って実力を発揮し、総合4位で競技を終えた。

オット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)


 また、チームメイトのオット・タナク(トヨタ・ヤリスWRC)もSS17でトップタイムを記録して、トヨタがラリー・スウェーデン最終日の全SSを制覇。また、タナクは週末に行われた19SSのうち6SSで勝利してポテンシャルを発揮している。

ヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)


 2017年のラリー・スウェーデンを制したヤリ-マティ・ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC)は、降り続く雪や前走車の残すわだちでタイムを出しにくい状況のなか、着実な走りを心がけ総合7位でフィニッシュ。ドライバーズランキングで6点を加算し、ランキング3位につけた。


 チーム代表のトミ・マキネンは「3本のSSをすべて制するなど、今日はいいパフォーマンスを示すことができた」としながらも、「ラリー・スウェーデンでは全体的にクルマもドライバーもよかったが、コースのコンディションは必ずしも公平とはいえなかった」と悔しさをにじませる。


■「たった1度の小さなミスがなければ表彰台のもっとも高い位置を狙えたはず」


「将来的に、すべてのドライバーが同じようなコンディションで走れるような施策がなされるといいね」


「今日、エサペッカはとても速く、昨日よりもふたつ順位を上げ、パワーステージ(のSS19)でもトップタイムを記録した。金曜日にたった1度だけ小さなミスをしたが、それさえなければ表彰台のもっとも高い位置を狙えたはずだ」


「しかし、彼が初めて雪のラリーにWRカーで出場したことを忘れるべきではないし、きっと来年にはもっと強くなっているだろう」


 総合4位を獲得したラッピは「チームがある程度のいい順位でラリーを終えることができてうれしく思うよ」とコメントしている。


「金曜日に起きてしまったことについては、もうそれほど残念に感じてはいない。全体としては力強い戦いができたと思っているよ」

エサペッカ・ラッピ(トヨタ・ヤリスWRC)


「自分にこれほどスピードがあるとは思っていなかったから、来年このラリーに戻ってくるのが本当に楽しみだ」


 2018年のWRC第3戦は3月8〜11日に行われるラリー・メキシコ。シーズン最初のグラベル(未舗装路)ラリーであるとともに、スノーイベントのラリー・スウェーデンとは異なり気温30度まで達する灼熱の1戦だ。


 また、ラリー・メキシコの舞台は標高が最高2737メートルに達する箇所もあり、暑さとあわせて、ドライバーとマシンを苦しめる。


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