今季の阿部野球はひと味違う? 他球団も警戒を強めるポイントとは

2024年2月19日(月)11時38分 ココカラネクスト

青年監督がどんな野球を行うか、興味津々となっている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 阿部野球がついにベールを脱いだ。巨人は2月18日、阿部慎之助監督体制となり初の対外試合となる、韓国・サムスンとの練習試合(沖縄・那覇)に臨んだ。

 13安打11得点と大勝には阿部監督が目指す野球のキーワードが凝縮された内容となった。盗塁、バント、エンドラン、進塁打などこれまでの巨人では一発頼みという場面も多かったが、様々なチーム打撃を駆使して局面を打開しようという場面が多く見られた。

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 打線では「9番・DH」で先発出場した、中堅候補の期待がかかるドラフト3位ルーキーの佐々木俊輔(日立製作所・24)が4打数3安打5打点をあげる暴れっぷり、同じく中堅争いに挑むオコエ瑠偉が7回に放った特大弾も注目を集めたが、光ったのは「8番・三塁」で先発出場したドラフト4位ルーキーの泉口友汰(NTT西日本・24)にもある。

 この日は3打数2安打2打点。2回二死から中前打、さらに二盗を決めチャンスメイクすると、5回先頭でもしっかり四球を選んだ。9回二死一、三塁では左中間へ2点適時三塁打を放つなど、チームが求める役割、阿部監督が求める献身性を全身でしっかり体現した。チームではほかにも5回二死から松原聖弥がセーフティバントを試みるなど、相手の意表をつく攻撃もかいま見えた。

 昨年は、チーム打率、チーム本塁打とも12球団1を誇りながら、2年連続の4位に沈んだ。得点圏打率の改善、また阿部監督もチーム打撃の重要性を説く中、初戦でいきなりその片鱗を見せた形だ。

 元々、打力には定評のあるチーム。この日は各選手が積極的に走る姿勢を見せ、バントも多用したように一発頼みではなく、機動力も駆使して、縦横無尽な攻撃を実現できれば、大きい。何か仕掛けてくると相手に目を向けさせるだけでも大きな武器となり、他球団にとっては脅威となることは間違いない。

 すでにチーム初のリーグ連覇を狙う阪神・岡田彰布監督は警戒する相手に巨人を掲げている。青年監督がチームカラーをがらりと変えてどんな攻撃を仕掛けてくるか、警戒を強めているが、今後実戦が進む中でさらに見えてくる「阿部の色」にも引き続き、注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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