WTRアンドレッティ・アキュラ、セブリングでのIMSA公認テストで最速。デイトナ優勝車はクラッシュ

2023年2月20日(月)14時58分 AUTOSPORT web

 ウェイン・テイラー・レーシング・ウィズ・アンドレッティ・オートスポートは、アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで実施されたIMSA公認テストをリードし、同チームの10号車アキュラARX-06が2月16日から2日間にわたって行われたテストで、ライバル陣営のポルシェの963とキャデラックV-LMDhのペースを上回った。


 WTRの10号車アキュラに乗り込んだフィリペ・アルバカーキは、二日目のセッション5で1分46秒450の総合ベストラップを刻み、同2番手となったマシュー・ジャミネ駆るポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(PPM)の6号車ポルシェ963にコンマ5秒近いタイム差をつけた。


 キャデラック陣営の最高位は総合3番手となったチップ・ガナッシ・レーシング(CGR)の01号車キャデラックV-LMDhで、同メーカーのベストタイム1分47秒053はランガー・バン・デル・ザンデによって水曜日に記録されている。


 もう一台のキャデラックはジャック・エイトケンがドライブしたウェーレン・エンジニアリング・レーシングの31号車V-LMDhで、同車はマット・キャンベルの7号車ポルシェ963と、最初のセッションでクラッシュを喫したメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の60号車アキュラARX-06抑えて総合4番手となった、。


 開幕戦デイトナ24時間レースを制した60号車アキュラは、トム・ブロンクビストがアウトラップでコントロールを失いフロントにダメージを負ったが、この日のセッション2までには修復が完了し、その後走行が再開されている。


 1台のみの参加となったBMW MハイブリッドV8は、GTPクラスのライバル車に対して2秒近く遅れを取りタイムチャートの後方を占めることとなった。自己ベストはニック・イェロリーとフィリップ・エングが記録した1分48秒223だ。


 LMP2クラスではTDSレーシングの11号車オレカ07・ギブソンを駆るスコット・ハファカーが、PR1/マティアセン・モータースポーツの経験豊かなフランス人ドライバー、ポール・ループ・シャタンを僅差で上回りクラストップに。両者のギャップは0.012秒差だった。


 来月のセブリング12時間レースにエントリーしているアヴェ・モータースポーツは、トニー・アヴェ/セス・ルーカス/トニス・カセメッツ組が、開催地でのテストに参加。このチームはLMP3クラス唯一のテストエントリーとなっている。


 市販車ベースのカテゴリーではマイケル・グルニエの2分01秒558が最速で、チーム・コルトフ・モータースポーツの僚友マイク・スキーンとともに32号車メルセデスAMG GT3がGTDクラスで2回のファステストラップを記録している。


 一方GTDプロは、ベン・バーニコートのドライブで2分01秒743をマークしたバッサー・サリバン14号車レクサスRC F GT3が一番時計。元F1ドライバーのダニール・クビアトが初参加したアイアン・リンクスの63号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ2が2番手に。ランボルギーニ・ワークスドライバーとなったロマン・グロージャンは、GTDプロのライバルであるレクサスのタイムにコンマ3秒差まで迫った。


 開幕戦では苦戦を強いられたフェラーリ296 GT3は今回のテストでもやや遅れを取り、023号車トリアルシ・コンペティツィオーネのアンドレア・ベルトリーニはGTDトップのグルニエに1秒045及ばなかった。


 また、新型ポルシェ911 GT3 R(タイプ992)もテスト前にBoP(バランス・オブ・パフォーマンス)の調整を受けたが、ペースメーカーのメルセデスから1秒289離されている。

2023年IMSA公式セブリングテスト総合結果(PDFが開きます)

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