神戸2年目のFWボージャン「日本は何もかもが違う世界。僕の好きな文化のひとつ」

2022年2月20日(日)0時12分 サッカーキング

ボージャンが日本について語った [写真]=小林渓太

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 ヴィッセル神戸に所属する元スペイン代表FWボージャンが、日本での生活について語った。19日にスペイン紙『アス』が伝えている。

 現在31歳のボージャンはバルセロナでデビュー後、ローマ、ミラン、アヤックス、ストーク、マインツ、アラベス、モントリオール・インパクトなどでプレー。2021年8月から神戸でプレーしており、昨シーズンはJ1リーグで6試合1得点を記録した。18日に行われた新シーズン開幕節の名古屋グランパス戦では途中出場を果たしていた。

 そんなボージャンは『アス』紙のインタビューに対し、「以前から、日本はプレーすることを最も楽しみにしていた国のひとつで、特にヴィッセル神戸にはアンドレス(・イニエスタ)やセルジ(・サンペール)がいたので、その思いが強かった」とコメント。「別のJリーグのクラブからも接触があったんだけど、その時は断りを入れたんだ。外国で一人でいるとどうなるか、何度も経験してきたからね。カナダから日本へ行くには、文化的にも仕事上でも変化があるから、仲間を感じる必要があった。彼らのおかげで、適応するのがずっと楽になったよ」と、同胞の存在もあって日本に馴染んでいることを明かした。

 続けて、ボージャンは日本の文化について次のように語った。

「日本は何もかもが違う世界なんだ。文化的なこと、サッカーのこと、メンタリティも含めて、別世界にいるような感覚だ。その文化に惹かれ、来たいと思った場所だった。知っているけれど、もっと知りたいと思ったんだ。出会った人々や食べ物など、日本は僕の好きな文化のひとつだ。ヴィッセル神戸からプレーするチャンスをもらえたので、正直言ってとてもうれしいよ」

「僕が行った中で一番おいしい日本食レストランはバルセロナにあったけど、美食学は彼らとは一線を画しているね。まだこちらに来て間もないけど、食事をとても大切にしているんだ。いろいろなお店を発見したけど、本当に料理が美味しい」

 ただ、日本語の習得には苦労している模様。「日本の文化や伝統、美食には興味があるけど、言葉は……。とても複雑なので、今のところ勉強していない。一般的な単語は知っているけど、それ以外はほとんど知らないんだ」と語った。

 また、ボージャンは勝負の1年となる2022シーズンへの意気込みを示している。

「(昨季終盤の)ケガしていた時間を利用して、自分の置かれている状況を把握し、チームや監督、チームメイト、J1リーグの他のチームのことを知ろうとしたんだ。今、僕はゼロからのスタートを切る。完全に回復しているので、しっかり準備する時間もあり、リーグが要求するペースに合わせることができた。それはとてもポジティブなことだ」

「今年も非常に素晴らしいチャレンジが待っているけど、まだ2月だ。大事なことをやり遂げたという満足感を持って11月を迎えるためには、少しずつでも進めていかなければならない。実際、まだAFCチャンピオンズリーグ予選を戦わなければならない。いいチームだし、すべてをかけて戦える。でも、パンデミックはまだ続いているし、何が起こるかわからない。チームは強くなければならないし、一日一日努力しなければならない」

 ボージャンは神戸加入の決め手になったというイニエスタにも言及し、生ける伝説に賛辞を送った。

「アンドレスは、サッカー界で唯一無二の選手だ。クオリティ、プレー、パフォーマンスという点で、彼が望む限り何歳になってもプレーできる。しかも彼は偉大なプロフェッショナルだからね。彼は37歳だけど、18歳の選手よりも自分の体を大切にしている。健康に投資し、日々の身体的な準備をし、精神的なレベルでも彼は素晴らしい。チャンピオンズリーグやワールドカップで優勝して日本に来たのに、プレシーズンの親善試合に出場して得点を決めると、大喜びするんだ」

「この年齢になってもあのモチベーションと向上心を見せてくれるから、僕らは彼を継続して称賛することができる。昨シーズン、彼はJ1リーグのベストイレブンに選ばれた。僕らにとって、とても重要な選手だ。毎日彼に会うたび、インスピレーションが湧いてくる。37歳の僕に、彼が持っている意欲の半分があるかどうかはわからないね」

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