花粉症の季節、日焼けにも気を付けて【原田香里のゴルフ未来会議】

2024年2月21日(水)11時30分 ALBA Net

花粉症持ちにとって、春ゴルフはつらい…(撮影:GettyImages)

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ゴルフを愛するみなさん、こんにちは。原田香里です。梅が咲き乱れ、早咲きの桜がぽつぽつ開花。いよいよ春がそこまで迫ってきていることを感じますね。


うれしい反面、花粉症の方には辛い季節でもあります。調べてみたところ、スギだけでなく、ヒノキ、ハンノキ、シラカンバ、イネなど色々な花粉が飛んでいることがわかりました。私自身は、花粉症ではないと信じています。あやしいな…と思うことがないわけではないのですが、病は気から。花粉症だと思った瞬間に大変なことになると思っているので、そうではないと言い張っています(笑)。

花粉症はゴルファーにとってつらいアレルギーの一つです。ゴルフ場には欠かせない芝はイネ科の植物なので、芝のアレルギーがあるゴルファーは、特に苦しい時期を過ごすことになります。洗濯物は外に干さない、なるべく花粉がつきにくい服を着る、家に入る前には服や髪をバサバサはたいて花粉を落とすなど、聞くだけでも大変なことがよくわかります。

ただ、プロゴルファーにとってゴルフ場は仕事場です。ツアープロであれば、花粉が飛んでいるからと言って避けるわけにはいきません。花粉症に対応する薬なども出ていますが、今はドーピングも気になるので、むやみに使うわけにはいきません。花粉対策スプレーやワセリン、マスクや鼻マスク、サングラス、花粉症対応のゴーグルなどの対処療法に頼ることも多いと思います。

いいプレーをしている姿を見せる仕事なのに、顔を隠すようにしないとプレーができないというのは苦しいものです。アマチュアのみなさんも花粉症には苦労しつつゴルフをしていらっしゃると思いますが、プレー頻度がもっと高いプロのなかにも、苦労している選手がいることを覚えておいていただくと、より親近感がわくかもしれません。

サングラス、と言う言葉が出ましたが、紫外線対策については、私が現役だった頃とは比較にならないくらい進化しています。昔は「誰だかわからない」「目が見えない」「人前に出る仕事なのに何を考えているんだ」など、サングラス着用についてはいろいろと言われることもあったと聞きます。私も早い時期からサングラスで目を守っていたので、先輩プロから苦言を呈されたこともありました。

けれども、いまではメーカーと契約している選手もいるほどポピュラーになりましたね。紫外線から身を守る、と言うのが当たり前に浸透したということもあるでしょう。プロゴルファーには必須の日焼け止めも、本当にいいものが開発されています。ウエアもUVカットが当たり前になったため、今の選手たちはプロゴルファーでも色白でいようと思うようになったのです。以前はどんなに気を付けていても、ウエアを通して日焼けしてしまい、下着の後が残るようなことが日常だったのですが…。

アマチュアゴルファーのみなさんも、日焼け止めはしっかり塗ることをおすすめします。面倒がって塗らないゴルファーの方が、特に男性にもいらっしゃいますが、あとあとシミやシワ、乾燥肌になってしまうのでぜひ、お願いします。

若い方は男性もお肌に気を使っているのですが、「面倒だから」「ベタベタするから」などという年配の方は少なくありません。けれども、日焼けから皮膚ガンになることもあるので、簡単なスプレータイプなどを使って、ぜひお肌を守ってください。真夏だけでなく冬も、曇りの日も対策をすることが大切です。日傘などでガードすることもオススメです。ラウンド後の体の疲れも全然違いますよ!

花粉症対策と日焼け対策。どちらもしっかりとすることで、身体のトラブルをできるだけ回避し、健康で長くゴルフをする秘訣でもあります。

■原田香里(はらだ・かおり)
1966年10月27日生まれ、山口県出身。名門・日大ゴルフ部で腕を磨き1989年のプロテストに合格。92年の「ミズノオープンレディスゴルフトーナメント」でツアー初優勝。93年には「日本女子プロゴルフ選手権大会」、「JLPGA明治乳業カップ年度最優秀女子プロ決定戦」勝利で公式戦2冠を達成。通算7勝。その後は日本女子プロゴルフ協会の運営に尽力し21年3月まで理事を務めた。


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