巨人・大城卓 俺を忘れるな弾!地元沖縄のファンの前で逆転V3ラン 「自分の存在感をどう出せるか」

2025年2月23日(日)5時30分 スポーツニッポン

 ◇オープン戦 巨人6−4DeNA(2025年2月22日 沖縄・宜野湾)

 忘れるな、俺もいる——。巨人・大城卓が、8回に逆転3ランでオープン戦開幕戦勝利に貢献した。ソフトバンクからFA移籍した甲斐が正捕手として有力ではあるが、決して諦めることはない。地元・沖縄で、決意の号砲を鳴らした。

 意地で運んだ。まだまだ勝敗は関係ないが、チームにとってオープン戦の初陣。8回に1点差とし、なお2死一、二塁で打席が巡った。フルカウントから笠谷の内角スライダーをバットにうまく乗せると、打球は右翼席中段へ。地元からの大歓声に胸を張りながらも、表情は変えずにベースを一周し「前の打者もつないでくれたので、ホームランが出て良かった」と語った。

 簡単に負けるつもりはない。この日に先発マスクを託された甲斐が正捕手として最有力だが「心強い仲間だけど、自分の存在感をどう出せるか」と、甲斐に代わって5回守備からマスクをかぶった試合で持ち味の長打でアピールした。今キャンプでも居残りで振り込むなど打撃に重点を置いて練習。チームとして7回までは攻守で精彩を欠いたプレーが多かっただけに阿部監督は「途中までちょっと眠かったけど、大城のホームランで目が覚めた」と冗談交じりに語り「甲斐が入っても、しっかりやることをやっている」と評した。

 沖縄で行われたオープン戦での一発は入団2年目だった19年2月24日の日本ハム戦以来、実に6年ぶり。その試合も8回の逆転3ランで地元を沸かせた。その後のシーズンは自身初となる100試合超え(109試合)。地元での一発を飛躍へとつなげただけに「(応援は)本当にありがたい。沖縄の人にいいところを見せられるように頑張りたい」と誓う。

 FA加入した甲斐と、権利を行使せず残留した大城卓。同学年で仲もいいが、グラウンドでは話は別だ。正捕手を見据え、武器の打撃でアピールを続ける。(村井 樹)

スポーツニッポン

「巨人」をもっと詳しく

「巨人」のニュース

「巨人」のニュース

トピックス

x
BIGLOBE
トップへ