『2日連続5アンダー』…ジャンボからの注文“以上”のスコアを 原英莉花が最終日に「打破したい」こと

2024年2月24日(土)18時39分 ALBA Net

最終日はジャンボの期待“以上”のビッグスコアを狙う(撮影:福田文平)

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<ホンダLPGAタイランド 3日目◇24日◇サイアムCCパタヤオールドC(タイ)◇6576ヤード・パー72>

「68」だった初日以来の60台となる「67」をたたき出した原英莉花だが、ラウンド後は反省ポイントのほうが多く挙がる一日だった。


例えば、2日目に「上げる球のイメージが出ない」と話していたアプローチもそのひとつ。「手の感覚が邪魔をして(ボールを)つっついてしまう」、「右手をかぶせすぎてしまっている」、「アンジュレーションが多いコースで、重心の置き所がこまめに変わり、その体重配分がアプローチにも関係しているかも」。原因はいくつか思い当たっているだけに、ここから正解を導き出したい。

前日同様に、上げるのではなく、転がすアプローチへとラウンド中にシフトすることでその違和感は消したが、「コース内ではイメージが出せないので練習で」と調整に余念はない。またフェーダーの原が「序盤、思わぬドローボールが出た」というショットも、ボールを左に置きすぎて体がつっこみ気味になっていることに気づき、スタンスを狭めることなどでラウンド中に克服した。パーオン数も前日の12回から15回まで回復。しっかりと試合のなかで、目指すべき「引き出しを増やす」作業も続けている。

この日のラウンドは、スタートの10番をシビアなパーパットを沈めて滑り出すと、11番ではピン左10メートルほどのバーディパットをねじ込んで流れを作った。プレーのなかで、明確に評価する言葉が聞こえたのは、このパッティング面だ。「感覚はすごく良かった。いつもより背筋を意識する感覚で、あまり(ヘッドを)押しつけずにうまくストロークができました。自信がもてましたね」。ここぞのチャンスをしっかりと決めながら、スコアメークしていった。

“1日5アンダー”というスコアは、原にとって特別な数字とも言える。2月上旬に行われた「ジャンボ尾崎ゴルフアカデミーセレクションISPS」の会場で、師匠のジャンボこと尾崎将司は、こんな原への“注文”を明かしていた。

『2年前に“2日連続で5アンダーを出したら、スランプから脱出したことを認めてやる”って言ったんだ。それができないと本当の意味で自信は出てこない。頑張ろうとしている姿は見ていて一番強い。早くスコーンと抜けてもらいたいくらいだ』

首位と7打差の16位タイで迎える最終日は、そんな師匠の期待に応えるためのラウンドにもなる。ただ、原自身は“5アンダー”というスコアでは満足できない様子だ。「私は5アンダーくらいで止まってしまうことが多い。流れがいいところでそれを切らさない工夫が必要」。3日目も、前半の17番から1番まで3連続バーディを奪いながら、その後、パットを打ち損じた2つのホールが気になった。

「そこが沈められれば、もう2打は伸ばせた。爆発力はそういう部分にかかっている。打破したいですね」

首位との差は7打あるが、2位とは4打とその差は大きいものではない。現在95位に位置する世界ランクを上げるというテーマもある。1つでも上の順位で終えることは重要なミッションだ。「最終日ですし、いいスコアであがりたいので頑張りたい」。ジャンボからの期待以上のスコアで注文をクリアすれば、自ずと上位フィニッシュは見えてくる。(文・間宮輝憲)


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