WBCキューバ代表の元鷹・デスパイネが警戒する侍ジャパンの選手とは?「雰囲気を変える力がある」

2023年2月24日(金)17時32分 ココカラネクスト

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 WBCキューバ代表で、昨年までソフトバンクでプレーをした、アルフレド・デスパイネ。パワフルな打撃と愛くるしい雰囲気で、チームからもファンからも愛された最強の助っ人に、WBCへの意気込みや警戒する日本人選手について話を聞いた。

 キューバ代表としてオリンピック、プレミア12、WBCに出場しているデスパイネは、自身4大会連続となるWBC出場に向けて、現在は日本でNPB球団との練習試合など、調整を続けている。

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「普段はキューバで過ごしていて、WBCに向けて調整をしていました。状態は順調。いい準備ができています」

 ソフトバンク時代の同僚である甲斐拓也(30)や周東右京(27)もWBCに出場する。対戦相手として、この2人をどう見ているのか。

「周東はスピードのある選手で、日本のスモールベースボールを引っ張るような選手。チームとして常に警戒しないといけない。甲斐の場合は守備がいい。配球もいいし、肩もある。そう簡単には攻略できないと思っていますが、対戦が楽しみです」

 デスパイネは、パ・リーグで本塁打王、打点王、ベストナインを獲得した名選手。同リーグには、2年連続投手5冠の山本由伸(24)や完全試合達成の佐々木朗希(21)、2022年本塁打王・打点王の山川穂高(31)や最高出塁率の吉田正尚(29)などが顔をそろえている。その中でも、WBCで特に警戒する選手と理由をこう挙げている。

「日本は佐々木、山本、大谷翔平ダルビッシュ有といったいいピッチャーがそろっている。バッターでは村上(宗隆)や山川(穂高)。一発があり、パワーも確実性もある。彼らの一発で試合の流れや雰囲気をひっくり返す力を持っているので、気をつけないといけないですね」

 とはいえ、キューバは五輪で3度の金メダルを獲得した強豪だ。個人能力に優れた選手たちがそろっている。

「キューバ代表もピッチャー陣が非常にいいです。日本で活躍しているピッチャーや、アメリカ、メキシコで投げている選手がそろっているので、そこが一番強いポイントだと思っています。打撃に関しては実戦の中でコンディションを上げていきたいですね」

 ソフトバンクで同僚だったリバン・モイネロ投手など、プロ野球ファンに馴染みの深い選手もキューバ代表に多く選出されている。そして今大会からメジャーリーグでプレーする選手の参加が可能になり、選手層により厚みが出た。

「日本での実績のあるモイネロやR・マルティネス(中日)、野手だとメジャーでやっているロベルトとモンカダ(ともにホワイトソックス)を注目して欲しいですね」

 デスパイネ自身、WBCに過去3回出場し、通算本塁打7本はランキングトップ。WBCに向け、個人として、チームとしての意気込みを聞いた。

「ホームランランキングはあまり意識していないですね。自分の記録よりはチームが勝つことが大事だと思っています。まずは勝つことが第一ですが、自分が活躍して、チームの勝利に貢献したいですね。そのためにホームランや打点、そういうところは頑張りたいと思っています」

 キューバは1次ラウンド・プールAでチャイニーズ・タイペイ、オランダ、イタリア、パナマと同組。上位2位までに入れば準々決勝ラウンドに進出し、侍ジャパンがプールB(日本、韓国、オーストラリア、中国、チェコ)を勝ち上がれば3月15日からの準々決勝(東京ドーム)で対戦する可能性がある。NPBファンに愛された最強助っ人が、再び日本で躍動する日も近い。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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