セキ・ユウティンは海外3連戦から復調期すシーズンへ　「チャンスをつかんで頑張りたい」

日本ツアー1勝のセキ・ユウティンも米ツアーアジアシリーズ初戦に出場している（撮影：福田文平）

写真を拡大

＜ホンダLPGAタイランド 3日目◇23日◇サイアムCCパタヤオールドC（タイ）◇6576ヤード・パー72＞

日本ツアー1勝のセキ・ユウティンが、今年も東南アジアで新たなシーズンの初戦に挑んでいる。今大会は51位だった昨年に続き、2年連続で出場。このタイから、シンガポール、中国の米ツアー3連戦となる。

「他の試合もないし、出たかったです」。こんな思いが強いのも当然だ。2022年9月の「ゴルフ5レディス」で、日本のレギュラーツアー初優勝を挙げた。しかし初めてシード選手として迎えた昨年はメルセデス・ランキング73位に沈み出場権を喪失。さらに年末のQTも48位に終わり、今季の前半戦は大幅に出場試合が少なくなる。

「今年の前半戦には去年の半分くらいしか出られません。そのなかでチャンスをつかんで頑張りたいです」。海外連戦のなかでも、イメージするのは日本ツアーで活躍する姿。今季の日本初戦は、中国での契約試合もあり未定だが、「出られる試合でトップ10を目指し、リランキングで後半戦にしっかり出られるように」という目標を掲げる。その先にあるのは“シード復帰”だ。

そのためウェイティングからの出場を狙いつつ、時に下部のステップ・アップ・ツアーに出て準備を進めることも考えている。今週はスポンサー推薦で出場。3日目を終え、トータル3オーバーの70位という結果だが、これ以上ない“予行演習”になる。

このオフは、昨年苦しめられた腰痛と左肩痛の治療に励み、そこからトレーニングで体を鍛えた。また課題のパット練習に取り組み、新たにメンタルトレーナーもつけて巻き返しのシーズンに入っていく。「頑張りたい」。その一言に決意を込めた。（文・間宮輝憲）