MotoGPカタール公式テスト2日目、スズキのリンスがトップ。初日不振のマルケスは5番手に躍進

　MotoGPクラスのカタール公式テスト2日目が2月24日、ロサイル・インターナショナル・サーキットで行われた。トップタイムをマークしたのはアレックス・リンス（チーム・スズキ・エクスター）。中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）は7番手と、初日に続きトップ10圏内で2日目を終えている。

　MotoGPクラス開幕前の最後のテストは、2日目も現地時間の午後4時から午後10時にかけて実施された。初日を2番手で終えたリンスは、4時間を経過したころにトップに浮上。トップタイムの1分54秒593は、前日の自己ベストを約0.5秒更新するものだった。

　リンスのチームメイトであるルーキー、ジョアン・ミルも一時はトップ5以内につけ、スズキのふたりが好調さを見せている。ミルは最終的に11番手でテストを終えたが、トップのリンスとの差は約0.7秒だった。また、ミルはこの日、初日にリンスがテストしたダブルのエキゾーストパイプをテストしている。

　2番手につけたのは初日トップだったマーベリック・ビニャーレス（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）で、ビニャーレスの好調さは変わらずといったところ。コンスタントに上位につけ、タイムもトップのリンスからわずか0.057秒差だった。

　一方、ヤマハファクトリーのバレンティーノ・ロッシ（モンスターエナジー・ヤマハMotoGP）のタイムは伸び悩み、この日のタイムは1分55秒795がベスト。初日の自己ベストを更新できず、19番手で2日目を終えた。

　ミッション・ウィノウ・ドゥカティのふたりは2日目も好調。最終的にはダニロ・ペトルッチが4番手、アンドレア・ドヴィツィオーゾが8番手だったが、多くの時間帯で、タイミングモニター上の上位につけていた。また、ドゥカティはこの日、2月上旬のセパン公式テストに登場した新空力カウルのテストを行っている。

　そして2日目、上位に食い込んできたのが、ルーキーのファビオ・クアルタラロ（ペトロナス・ヤマハSRT）。初日の7番手に続き、2日目は3番手につける躍進を見せた。クアルタラロが駆るヤマハYZR-M1は、ビニャーレスやロッシも走らせる2019年型とほぼ同じだと言われている。

　初日不振だったホンダ勢は、マルク・マルケス（レプソル・ホンダ・チーム）の5番手が最上位だ。肩にまだ少し痛みが残るというマルケスだが、精力的に走り込みを行ったようで、57周を周回。初日の自己ベストを約1秒更新し、初日の10番手からジャンプアップした。

　ホルヘ・ロレンソ（レプソル・ホンダ・チーム）は44周を走り込み、1分55秒742をマークして18番手。マルケス同様に初日の自己ベストを更新している。また、ロレンソは新しいフェアリングをつけたホンダRC213Vでの走行を行った。

　日本人ライダーの中上貴晶（LCRホンダ・イデミツ）は初日に引き続き安定感を見せた。初日7番手で終えた中上は2日目、1分55秒175をマークして8番手。トップ10圏内を維持した。

　2019年シーズンの開幕前最後の公式テストは、2月25日、最終日を迎える。

　以下、MotoGPカタール公式テストの2日目タイム結果。

■MotoGPカタール公式テスト2日目タイム結果