WRC:2012年以来に開幕2戦未勝利のオジエ「今の時点でポイントリーダーである必要はない」

2020年2月26日(水)12時33分 AUTOSPORT web

 2020年のWRC世界ラリー選手権にTOYOTA GAZOO Racing WRTから参戦しているセバスチャン・オジエ(トヨタ・ヤリスWRC)は、開幕2戦で優勝を逃したものの、3月12〜15日の第3戦メキシコでは「走りのレベルを上げ、優勝を争う」とシーズン初優勝に意欲をみせた。また、シーズン序盤にランキング首位に立つ必要はないと持論を述べている。


 2013〜18年の6年連続でシリーズチャンピオンに輝いたオジエ。2019年はシトロエンからシリーズ7連覇に挑んだが、当時トヨタに所属していたオット・タナクに破れ、王座を奪われた。


 2020年シーズンに向けては、そのタナクが抜けたトヨタに加わり、ヤリスWRCで王座奪還に挑んでいる。


 そのオジエは開幕戦モンテカルロで優勝を争ったものの、最終的にティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)に破れて総合2位。第2戦スウェーデンでは19歳のチームメイト、カッレ・ロバンペラ(トヨタ・ヤリスWRC)に最終ステージで逆転を許し、総合4位に終わった。


 オジエがシーズン序盤2戦を未勝利で終えるのは2012年以来のこと。ただドライバーズランキングでは同ポイントで並ぶエルフィン・エバンス(トヨタ・ヤリスWRC)とヌービルに5ポイント差のランキング3位につけている。


 同じく2020年からトヨタに加わったエバンスにチーム移籍後初勝利を奪われたオジエだが、シーズン最初のグラベル(未舗装路)イベントであるラリー・メキシコに向けて期待感を示した。


 オジエは、WRC公式サイトの『WRC.com』に「メキシコでの目標はレベルを上げ、優勝を争うことだ」と語っている。


「マシンの感触はとてもいいし、開幕2戦の結果はシーズン残りを戦っていく上での自信になる」

セバスチャン・オジエのトヨタ・ヤリスWRC/2020WRC第2戦スウェーデン


「シーズンの今後も踏まえた見方をしなければならない。そういった観点で考えれば(第2戦)スウェーデンの結果は堅実なものだったと思っているよ」


「僕はドライバーズランキングで3位につけている。次のラリーに向けていいスタートポジションになったと思う」


 WRCでは各大会金曜日の走行順はドライバーズランキング順と定められており、オジエはラリー・メキシコの金曜日をエバンス、ヌービルに続く3番手走者として戦う。


 特にグラベルイベントでは出走順が早いほど路面コンディションが安定しないためタイムが伸びないことが多く、出走順が遅いほど逆転のチャンスが大きくなる。


 オジエは「シーズン全体を考えたとき、今の時点でポイントリーダーである必要はないんだ」と自身の考えも述べた。


「今は確実にポイントを稼ぎ、(ランキングトップと)近いところにつけることが重要だ。ラリー・メキシコを戦う上でいいポジションにつけていると思うよ」


 2020年のラリー・メキシコは3月12〜15日に開催され、競技初日の12日(木)は現地10時1分(日本時間13日1時1分)にシェイクダウン、同日20時8分(日本時間11時8分)にSS1、20時31分(日本時間11時31分)にSS2が行われる予定だ。


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