ブランパンGT:Rモータスポーツが2019年体制発表。スパ24時間には3台目、ハプスブルク起用も

2019年2月27日(水)18時48分 AUTOSPORT web

 2018年からブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに参戦しているRモータースポーツは2月25日、2019年シーズンの参戦体制を発表した。


 今季、DTMドイツ・ツーリングカー選手権にアストンマーティンのマシンで挑むスイスのレーシングチームは2018年シーズン、アストンマーティンのセミワークス格チームとしてブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップに、2台のアストンマーティンV12バンテージGT3で参戦。


 第2戦シルバーストンではアストンマーティンの母国でポール・トゥ・ウインを飾り、デビューイヤーにチーム初優勝を達成した。


 そんなRモータースポーツは2019年に向けて参戦体制を拡大。2年目となるエンデュランスカップに加えて、ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(旧ブランパンGTシリーズ・スプリントカップ)にもエントリーし、両シリーズからなる“ブランパンGTシリーズ”のタイトル獲得を目指すとしている。


 また、チームはエンデュランスカップのハイライトである、7月のトタル・スパ24時間で3台目のマシンを走らせるという。あわせてRモータースポーツはこの3台目を含め、2019年シーズンはマシンを旧型のアストンマーティンV12バンテージGT3から、4.0リッターV8ターボエンジンを搭載する新型アストンマーティン・バンテージGT3に変更することをアナウンスした。


 気になるドライバーラインアップは、マキシム・マルタン、ジェイク・デニス、マービン・キルヒホーファー、マシュー・バキシビエールの残留が決定。


 その一方でチームは、リッキー・コラードやヒューゴ・デ・サデラー、アーロ・バイニオ、2018年はルーカス・オルドネスらとニッサンGT-RニスモGT3をドライブしていたマット・パリー、同チームのDTMドライバーとなったフェルディナンド・ハプスブルク、アストンマーティンワークスドライバーのアレックス・リンという新人6名をチームに迎えている。


■DTM参戦が決定したハプスブルクはスパ24時間で3台目のアストンに搭乗予定


2019年1月にアブダビで行われたがフル12時間でデビューしたRモータースポーツのアストンマーティン・バンテージGT3

 同じアストンのワークスドライバーであるニッキー・ティームと入れ替わるかたちでRモータースポーツ入りしたリンは、デニス、キルヒホーファーとともに、エンデュランスカップで76号車アストンマーティンンをドライブする。僚友62号車アストンマーティンはマルタン/バキシビエール/パリーという布陣だ。この2台はいずれもエンデュランスカップのプロクラスに参戦する。


 スパ24時間で登場する3台目は、現時点でどのクラスに入るかが明らかにされていないが、ドライバーはコラードとデ・サデラーにハプスブルクが加わったトリオとなっている。


 スプリントカップから名称が変更されたブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパでは76号車がプロクラス、62号車はシルバーカップにエントリーする。プロクラスにはキルヒホーファー/コラード組、シルバードライバーを対象としたクラスではバイニオ/デ・サデラー組がタイトル獲得を目指してフル参戦する予定だ。


 チーム代表を務めるフロリアン・カーメルガー博士は2019年の体制について次のように語った。


「我々は今年初めてエンデュランスカップとスプリントシリーズの両方に挑むことになる」


「そのため、2018年に成功を収めたドライバーだけでなく、才能ある新人を興味深く観察しながらドライバーを選定した。両シリーズにエントリーしてシリーズの総合優勝を狙うマービン(・キルヒホーファー)を含め、チームに迎えるべき幅広いドライバーをラインアップすることできたと考えている」


「彼らドライバーみな、成功することを切望しており、チームは(それを叶えられる)新型アストンマーティン・バンテージGT3という有望なクルマを手にしている」


「我々はともに全力を尽くし、勝利と2019年のタイトルを目指して戦うつもりだ」


■Rモータースポーツ 2019ブランパンGTシリーズ参戦体制


参戦車両:アストンマーティン・バンテージGT3
●ブランパンGTシリーズ・エンデュランスカップ
76号車(プロ):アレックス・リン/ジェイク・デニス/マービン・キルヒホーファー
62号車(プロ):マキシム・マルタン/マシュー・バキシビエール/マット・パリー
760号車(−):リッキー・コラード/ヒューゴ・デ・サデラー/フェルディナンド・ハプスブルク *スパ24時間のみ


●ブランパンGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ
76号車(プロ):マービン・キルヒホーファー/リッキー・コラード
62号車(シルバー):アーロ・バイニオ/ヒューゴ・デ・サデラー


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